パンを食べて苦しそうにもだえる子ども…危うく一大事 乳幼児の食事に潜む危険【教えて!相談員さん】

子どもの食事に潜む危険

 「1歳の子にパンを食べさせていたら、苦しそうにもだえだした。すぐ前かがみにして背中をたたくと、パンの塊が出てきた」「3歳の子にあめ玉形のチーズを食べさせたら、のどに詰まらせた。すぐに吐き出させたので、大事には至らなかったが危険だ」などの事故報告が寄せられています。

 小さい子どもは食品をかみ砕く力や、飲み込む機能の発達が十分ではありません。水分量の少ないものや丸いもの、かみ切りにくいものなどは、丸のみすることがあるので注意が必要です。

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 事故を防ぐためには、子どもの発達に応じて食べさせる物を選ぶことが大切です。乳幼児に与える食べ物は、小さく切って食べやすくし、一口の量を子どもの口で無理なく食べられる量にしましょう。食事の際はお茶や水を飲ませて喉を湿らせることも必要です。完全に飲み込むまでは目を離さないようにしましょう。

 寝ころんだ姿勢での飲食や、口に物を入れた状態での遊びやおしゃべりも危険です。正しい姿勢で座らせ、食べることに集中させましょう。

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 窒息が起きた時は、1分1秒を争います。直ちに応急処置を行い、速やかに119番通報してください。福井県消費生活センター=電話0776(22)1102、福井県嶺南消費生活センター=電話0770(52)7830。

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