「除虫菊」と尾道水道 初夏の風物詩 かつては蚊取り線香の原料 広島

広島・尾道市で初夏の風物詩「除虫菊」が見ごろとなっています。

尾道市の千光寺公園にある尾道市立美術館裏の斜面には畑があります。現在、白く愛らしい除虫菊が見ごろとなっています。

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尾道市の因島や向島では、大正から昭和にかけて島の多く場所で除虫菊が栽培されていました。その菊を原料に蚊取り線香を作っていた「金鳥」で知られる「大日本除虫菊」が、会社創業のシンボルの継承と栽培の歴史を残すため、こちらの畑で尾道市とともに栽培を続けているそうです。

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柵ごしに自由に鑑賞することができますが、美術館の裏にあることから、知る人ぞ知る穴場スポットになっています。およそ1000平方メートルと規模は小さいですが、尾道水道を背景に咲く除虫菊は、風情が感じられます。

訪れた人
「ここに除虫菊があると知らなかったので、びっくりしました。海と一緒に写真も撮れて満足です。」

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尾道市立美術館の除虫菊は、今月の中旬ころまで楽しめそうです。

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