初日はLMP2勢がトップ4独占。トヨタ8番手、LMH最上位はグリッケンハウス/WEC第2戦スパ

 WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間が5月5日(木)に開幕し、同日15時30分から行われたフリープラクティス1回目で、ロビン・フラインス駆るWRT31号車オレカ07・ギブソンが全体のファステストラップを記録した。

 地元ベルギーチームのLMP2マシンをドライブするフラインスは、昨秋から大改修が行われてきたスパ・フランコルシャン・サーキットでのオープニング・セッション序盤で2分05秒475のベストタイムをマーク。このタイムが終始FP1のトップを維持した。

 2番手につけたのは、同じくLMP2カーの22号車オレカ07・ギブソンで、フィリペ・アルバカーキがユナイテッド・オートスポーツUSAのマシンをトップから0.067秒差のポジションに押し上げた。3番手にはチームメイトのオリバー・ジャービスが駆る23号車オレカ07が続いている。

 その後方ではJOTAの38号車オレカが総合4番手に入り、ハイパーカークラス最速となった708号車グリッケンハウス007 LMH(グリッケンハウス・レーシング)が、2分06秒233で総合5番手につけた。

 マイク・コンウェイが自己ベストの2分06秒876をマークした7号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)は、チーム・ペンスキーの5号車オレカとリアルチーム・バイ・WRTの41号車オレカに次ぐ総合8番手/クラス2番手に。チームメイトの8号車トヨタGR010ハイブリッドは総合13番手/クラス3番手、最新のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)で最大出力が20kW(約27PS)減らされた36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・チーム)は総合14番手/クラス4番手で初日を終えている。

 なお、平川亮がステアリングを握っていた8号車トヨタはチェッカー後に停止したが、現時点で詳細は不明だ。

 また、レースウイーク最初のセッションとなったFP1では、レースコントロールの技術的な問題により開始直後に赤旗が提示された。この解決に約15分を要したため、当該セッションの終了は当初の予定時刻より15分延長された。

 LMGTEプロクラスは、ポルシェGTチームの92号車と91号車ポルシェ911 RSR-19が2分14秒台のタイムでワン・ツーを固めた。ライバルのフェラーリ488 GTEエボ(AFコルセ)勢は2分15秒台、コルベットに至っては2分16秒台のタイムだった。

 クラス5番手となった64号車シボレー・コルベットC8.Rのタイムは、LMGTEアマ最速車となったチーム・プロジェクト1のポルシェ911 RSR-19よりも遅く、46号車ポルシェが2分15秒982を記録した一方、これに対して0.390秒のプラスとなっている。

 GTEアマクラス2番手タイムはTFスポーツの33号車アストンマーティン・バンテージAMRが記録し、チーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSR-19を挟んで星野敏/藤井誠暢/チャールズ・ファグ組のDステーション・レーシング777号車アストンマーティン・バンテージAMRが2分16秒844というタイムでクラス4番手につけた。

 走行初日を終えた『トタルエナジーズ・6アワーズ・オブ・スパ・フランコルシャン』は、現地6日(金)9時05分(日本時間16時05分)から2度目のセッションとなるFP2が行われる。

Dステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMR 2022年WEC第3戦スパ・フランコルシャン
TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド 2022年WEC第3戦スパ・フランコルシャン

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