栃木市役所西側の蚤(のみ)の市通りで「とちぎの蚤(のみ)の市」が5日、約10年ぶりに開催され、市内外から訪れた大勢の家族連れなどでにぎわった。
とちぎ蚤の市は1953年に始まり、秋と冬の年2回開かれていたが、出店数が減少し、2011年秋を最後に幕を下ろした。
新しい蚤の市は、飲食物や雑貨を販売する栃木市倭(やまと)町の「フロッグスガーデン」と市民グループ「TOCHICO日和」が企画。約200メートルに県内外の飲食店やハンドメードの雑貨店など約30店舗が出店した。
快晴となったこの日、歩行者天国となった通りは人混みであふれ返るほど。アートワークショップエリアでは、子どもたちが渡良瀬遊水地産のヨシ紙にこいのぼりを描くなどして盛り上がった。
約15年ぶりに訪れたという栃木市、会社員刑部健太(おさかべけんた)さん(43)は「想像以上に出店数も人も多い。にぎわっていてうれしい」と目を細めていた。