岡山県産の獺祭 限定販売 旭酒造、山田錦を100%使用

岡山県産山田錦を使ったご当地獺祭

 「獺祭(だっさい)」で知られる旭酒造(山口県岩国市)は、岡山県産の酒米・山田錦を100%使った“ご当地獺祭”を数量限定で発売した。産地や生産者を身近に感じてもらおうと昨年始めた企画の一環。県内の酒販店などで扱っている。

 精米歩合23%まで磨いた純米大吟醸酒で、華やかな香りと雑味のなさが特徴。720ミリリットル入り5390円で「ワインと地酒武田」の3店(岡山、倉敷市)と「酒のみむら」の2店(岡山市)のほか、県外の同社直営店で販売している。

 同社は岡山、兵庫県など全国約20の府県から山田錦を仕入れる。通常は産地にこだわらず酒造りを行うため、商品に産地名は記載しない。岡山県産は同社主催の山田錦のコンテストでグランプリを取るなど品質が良いことから、昨年に続いて商品化した。

 同社は「生産者や産地に目を向けてもらえばお酒の味わいも増すはず。岡山の人においしく飲んでほしい」としている。ご当地獺祭は今年、広島、福岡県産などの発売も予定している。

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