TGR TEAM SARD、スーパーGT第2戦富士で起きた事故について声明を発表

 5月6日、スーパーGT GT500クラスにDENSO KOBELCO SARD GR Supraで参戦するTGR TEAM SARDは、スーパーGT第2戦富士の決勝レースで起きた59周目のアクシデントに関して、チームの近藤尚史代表、脇阪寿一監督の名で、声明を発表した。

 5月4日に決勝レースが行われたスーパーGT第2戦富士では、GT300クラスのアールキューズ AMG GT3のアクシデントで一度赤旗中断となった後、セーフティカーランの後再開。リスタート後トップに立ったDENSO KOBELCO SARD GR Supraと、2番手のCRAFTSPORTS MOTUL Z、3番手のKeePer TOM’S GR Supraがテール・トゥ・ノーズとなり、58周目の最終コーナーを立ち上がった後、59周目に入っていた。

 その際、3台の前方にトラブルによりスローダウンしていたArnage MC86が走行していたが、背後から近づいたDENSO KOBELCO SARD GR Supraはこれを避けたものの、2番手につけていたCRAFTSPORTS MOTUL Zは一瞬ブレーキを踏んだ後、姿勢を乱しガードレールに激しくクラッシュ。レースは再度赤旗中断となった。ドライブしていた高星明誠は、精密検査の後5月5日に無事退院した。

 この件について、TGR TEAM SARDは5月6日、チームの近藤尚史代表、脇阪寿一監督の名で、声明を発表した。内容は下記のとおりだ。

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2022年5月6日

SUPER GT第2戦「FUJI GT 450km RACE」における事故に関しまして

5月4日開催:SUPER GT第2戦「FUJI GT 450km RACE」において、私どもチームの車両とのトップ争いの中で起きてしまった59周目ホームストレートでの事故に関しまして、まずは高星明誠選手が無事に退院されたという報に接し心から安堵し、一日も早くご回復なさいますよう心よりお祈り申し上げます。あれほどの事故にも関わらず、高星明誠選手が大事に至らずに無事であったこと、観客の皆様を始めオフィシャルの皆様や他のドライバー含む関係者の皆様など、あの場所にいたすべての方々に大きな怪我をされた方がいなかったことが本当に幸いでした。飛び散った破片で怪我をされた方がおられるとのことで早期の回復を祈念いたします。さらに、この事故を見聞きして衝撃を受けられた子供達を始め、すべての方々に心よりお詫び申し上げます。

私どものチーム車両が関係することで起きてしまった事故に関しまして、各方面から様々なご意見をいただいております。1つ1つを真摯にしっかりと受け止めて、ドライバーを含むチーム全員で至らなかった点をしっかりと考え深く反省・改善します。今後この様な事故が起きない様に関係者とともに事故の調査分析と検証、再発防止と改善に取り組んで参ります。

TGR TEAM SARD
代表:近藤 尚史
監督:脇阪 寿一

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