アクシアル リテイリング株式会社(新潟県長岡市)の2022年3月期、実質的な売上高は過去最高

「原信」、「ナルス」、「フレッセイ」をはじめとするスーパーマーケット事業などを展開する企業グループの持株会社であるアクシアル リテイリング株式会社(新潟県長岡市)は6日、2022年3月期決算(連結)を発表した。

売上高は2,464億5,000万円、営業利益は前期比14.9%減の103億1,000万円、経常利益は前期比15.5%減の106億1,500万円、親会社株主に帰属する当期利益は前期比14.6%減の70億7,400万円だった。

2022年3月期の期首から「収益認識に関する会計基準」などを適用していて、前の期と会計処理方法が異なるため、売上高に関する対前年増減率は記載していないが、実質的な売上高は過去最高となった。営業利益、経常利益、当期利益(純利益)は過去2番目に高い水準だった。

売上高が好調だった要因は、巣ごもり化による売上増加」、「近年の出店計画が当初予定を上回る実績となっていること」、「バイイング・パワーを活かせたこと」、「同社ならではの名物商品、プライベート・ブランド商品の開発」などがあるようだ。また利益減となったのは、前年同期の反動により商品回転率が前年同期よりも0.3ポイント減少し26.2%となったことなどによるもの。

セグメント別の業績で見まると、主力のスーパーマーケット事業は売上高2,457億7,900万円、営業利益96億6,100万円(前年同期比16.2%減)だった。なお従来と同一の会計処理を行った場合、売上高は104億900万円減少し、営業利益は500万円増加している。

なお2022年2月期は、社会貢献として、新型コロナウイルス感染症の影響が長期にわたり花火事業がなくなったことから収入が減少した花火師を支援するため、原信、ナルスで販売するプライベート・ブランド商品1個につき1円を一般財団法人長岡花火財団などへ寄付する企画「花火師さんへ贈るまごころの1円プログラム」など実施した。

2023年3月期(連結)の業績予想については、売上高2,475億円、営業利益98億円、経常利益99億円、親会社株主に帰属する当期利益61億円を見込んでいる。

一方、アクシアル リテイリングおよび原信の原和彦代表取締役社長が6月14日付で株式会社ナルスの代表取締役社長に就任する役員異動を発表した。

© にいがた経済新聞