5月6日、WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選前最後のセッションとなる、フリープラクティス3回目(FP3)が行われ、小林可夢偉のドライブで2分03秒225を記録したTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が総合トップに立った。
7号車トヨタは、現地14時から開始された60分間のセッション序盤にファステストラップをマークすると、走行時間内に1度だけフルコースイエローが出されたFP3の終了までタイムボードの最上段を譲らず。予選を前にした現時点で、今週末最速のクルマとなっている。
その7号車のタイムに続いたのは僚友8号車トヨタGR010ハイブリッド。ブレンドン・ハートレーが2分03秒427を記録し、TGR勢が同セッションでワン・ツーとなった。
トヨタの2台からコンマ8秒おくれの総合3番手に、LMP2クラストップにつけたプレマ・オーレン・チームの9号車オレカ07・ギブソンがつけ、そこから約0.5秒差の2分04秒790でアルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピールA480・ギブソンがハイパーカークラス3番手/総合トップ4に入っている。
FP3唯一のフルコースイエローの原因となったのは、ピポ・デラーニのドライブ中にコースオフがあったグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMHだ。ハイパーカークラスでトヨタとアルピーヌを相手に戦うこのマシンは、予選前のセッションを総合15番手/クラス4番手で終えている。
LMGTEプロクラスは、FP1から速さを見せているポルシェGTチームの92号車と91号車ポルシェ911 RSR-19がワン・ツーを築き、AFコルセが走らせる2台のフェラーリ488 GTE Evoとコルベット・レーシングの64号車C8.Rをリード。GTEアマクラスではチーム・プロジェクト1の46号車ポルシェ911 RSR-19がクラストップタイムをマークしている。
日本から参戦しているDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMR(星野敏/藤井誠暢/チャーリー・ファグ組)はクラス7番手でFP3を終え、現地18時20分(日本時間6日25時20分)から始まる予選を迎える。
■2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース フリープラクティス3回目結果
Pos. No. Class Team Car Driver Tyre Time
1
7
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
2’03.225
2
8
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
S.ブエミ
B.ハートレー
平川亮
MI
2’03.427
3
9
LMP2
プレマ・オーレン・チーム
オレカ07・ギブソン
R.クビサ
L.デレトラズ
L.コロンボ
GY
2’04.254
4
36
HYPERCAR
アルピーヌ・エルフ・チーム
アルピーヌA480・ギブソン
A.ネグラオ
N.ラピエール
M.バキシビエール
MI
2’04.790
5
31
LMP2
WRT
オレカ07・ギブソン
S.ゲラエル
R.フラインス
R.ラスト
GY
2’04.823
6
22
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
P.ハンソン
F.アルバカーキ
W.オーウェン
GY
2’04.902
7
38
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
W.スティーブンス
GY
2’04.987
8
5
LMP2
チーム・ペンスキー
オレカ07・ギブソン
D.キャメロン
E.コラール
F.ナッセ
GY
2’05.045
9
83
LMP2 ProAm
AFコルセ
オレカ07・ギブソン
F.ペロード
N.ニールセン
A.ロベラ
GY
2’05.173
10
10
LMP2
ベクター・スポーツ
オレカ07・ギブソン
N.ミューラー
R.カレン
S.ブルデー
GY
2’05.181
11
41
LMP2
リアルチーム・バイ・WRT
オレカ07・ギブソン
R.アンドラーデ
F.ハプスブルク
N.ナト
GY
2’05.219
12
1
LMP2
リシャール・ミル・レーシング・チーム
オレカ07・ギブソン
L.ワドゥ
S.オジエ
C.ミレッシ
GY
2’05.305
13
45
LMP2 ProAm
アルガルベ・プロ・レーシング
オレカ07・ギブソン
S.トーマス
J.アレン
R.ビンダー
GY
2’05.432
14
28
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
O.ラスムッセン
E.ジョーンズ
J.アバディン
GY
2’05.511
15
708
HYPERCAR
グリッケンハウス・レーシング
グリッケンハウス007 LMH
O.プラ
R.デュマ
P.デラーニ
MI
2’05.525
16
23
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
A.リン
O.ジャービス
J.ピアソン
GY
2’05.556
17
34
LMP2
インターユーロポル・コンペティション
オレカ07・ギブソン
J.スミエコウスキー
A.ブランドル
E.グティエレス
GY
2’05.967
18
35
LMP2 ProAm
アルティメット
オレカ07・ギブソン
J-B.ライエ
M.ライエ
F.エリオ
GY
2’06.546
19
44
LMP2 ProAm
ARCブラティスラバ
オレカ07・ギブソン
M.コノプカ
T.ファン・デル・ヘルム
B.フィスカール
GY
2’07.045
20
92
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
M.クリステンセン
K.エストーレ
MI
2’13.102
21
91
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
G.ブルーニ
R.リエツ
MI
2’13.545
22
51
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
A.ピエール・グイディ
J.カラド
MI
2’14.103
23
52
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
M.モリーナ
A.フォコ
MI
2’14.172
24
64
LMGTE Pro
コルベット・レーシング
シボレー・コルベットC8.R
T.ミルナー
N.タンディ
MI
2’14.262
25
46
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
M.カイローリ
M.ペダーセン
N.ルートウィラー
MI
2’15.351
26
77
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
C.リード
S.プリオール
H.ティンクネル
MI
2’15.970
27
33
LMGTE Am
TFスポーツ
アストンマーティン・
バンテージAMR
B.キーティング
H.シャベス
M.ソーレンセン
MI
2’16.134
28
56
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
B.イリービ
O.ミルロイ
B.バーニコート
MI
2’16.298
29
88
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
F.プアダッド
P.リンゼイ
J.ヘイレン
MI
2’16.313
30
21
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
S.マン
C.ウルリッヒ
T.バイランダー
MI
2’16.600
31
777
LMGTE Am
Dステーション・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
星野敏
藤井誠暢
C.ファグ
MI
2’16.710
32
54
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
T.フロー
F.カステラッチ
N.キャシディ
MI
2’16.844
33
85
LMGTE Am
アイアン・デイムス
フェラーリ488 GTE Evo
R.フレイ
C.ニールセン
D.ピン
MI
2’16.948
34
98
LMGTE Am
ノースウエストAMR
アストンマーティン・
バンテージAMR
P.ダラ・ラナ
D.ピタード
N.ティーム
MI
2’17.004
35
60
LMGTE Am
アイアン・リンクス
フェラーリ488 GTE Evo
C.スキアボーニ
M.クレッソーニ
G.フィジケラ
MI
2’17.332
36
71
LMGTE Am
スピリット・オブ・レース
フェラーリ488 GTE Evo
F.デゾトゥ
P.ラゲ
G.オーブリー
MI
2’17.451
37
86
LMGTE Am
GRレーシング
ポルシェ911 RSR-19
M.ウェインライト
R.ペーラ
B.バーカー
MI
2’17.531
※リザルトは編集部集計