サッカーにおいて、ピッチ内にリーダーの役割がこなせる選手がいることは非常に重要だ。チームプレーを機能させるためにはその働きが欠かせない。
今回は『Sportskeeda』から「今季の欧州で最も素晴らしかったキャプテン5名」をご紹介する。
ウィサム・ベンニェデル
チーム:モナコ
ウィサム・ベンニェデルは、この世代で最も過小評価されているストライカーの一人だ。トゥールーズ、セビージャで活躍を見せたあと、2019年からモナコへと移籍してキャプテンを任された。
今シーズンはモナコで公式戦48試合に出場し、27ゴール6アシストという素晴らしい結果を残している。そのピッチ上での活躍のみならず、最前線からチームを引っ張るリーダーシップ、苦しいときにこそ結果を残すカリスマ性は非常に印象的だ。
ディミトリ・パイェット
チーム:マルセイユ
今シーズンのフランス・リーグアンで傑出したパフォーマンスを見せているディミトリ・パイェット。かつてはウェストハム・ユナイテッドでも鮮烈なプレーをした司令塔は、30代中盤になってなお充実しているようだ。
マルセイユのキャプテンマークを巻いている今季、公式戦44試合に出場して16ゴール13アシスト。90分あたり平均3.8回のキーパスも通しており、5大リーグで最も優れた成績を残している。
かつてはやや精神的に荒っぽいところもあったものの、戦術を機能させるキーマンとして活躍。クラブの選手たちは「サンパオリ派、反サンパオリ派」で分裂しているとも伝えられているが、彼がそれをなんとかまとめているようだ。
ケヴィン・デ・ブライネ
チーム:マンチェスター・シティ
フェルナンジーニョが本来のキャプテンであるが、今季はあまり試合に絡んでいない。むしろこのケヴィン・デ・ブライネがアームバンドを巻いてプレーする機会が多く、チームに活気をもたらしている。
ピッチ上で疲れを知らないハードワーカーでありながらも、見事なプレーメイクと得点力、キラーパスでチームを引っ張る。今季は公式戦40試合に出場して15ゴール12アシストを記録してきた。
その模範的な態度も含め、フェルナンジーニョが抜ける来季は彼がシティの象徴となるはずだ。
ジョーダン・ヘンダーソン
チーム:リヴァプール
ヘンダーソンはサッカー界でもっとも偉大なキャプテンの一人だ。リヴァプールのピッチ内外でインスピレーションを与えられるリーダーであり、勤勉で模範的で、そして今も成長している。
2005年にスティーヴン・ジェラードからアームバンドを引き継いだあと、時間をかけてピッチ上でのパフォーマンスを改善させたことによって、その統率力も発揮されるようになった。
今やリヴァプールの選手すべてが尊敬の念を抱くキャプテンであり、先日はイスラム教徒の選手の相談を受けて練習を朝に回してくれるようクロップ監督を説得したというエピソードも。
カリム・ベンゼマ
チーム:レアル・マドリー
ヘンダーソン以上のキャプテンとなっているのは、今季のレアル・マドリーでアームバンドを任されているカリム・ベンゼマだ。偉大なキャプテンというイメージはないが、今季は彼なくしてクラブの勝利はあり得なかった。
目に見えるようなリーダーシップを見せるわけではないが、彼のプレーがチーム全体に安心感を与える。彼がいなければチームは完全にペースを失ってしまうため、その存在感は圧倒的である。
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公式戦41試合に出場して41ゴール13アシスト。キャプテンマークについて彼は「これを巻くことで、ピッチでは模範を示さなければならなくなる。それは嫌いではないし、やる気になるよ」と語っていた。まさに再ブレイクのきっかけになったといえる。