頑丈/軽量/錆びにくいおすすめチタンペグ「Boundless voyage」! 焼き入れで個性も出せちゃう

頑強なペグといえば「鍛造ペグ」。でも最近「チタンペグ」が人気をのばしています。その理由は軽さ、頑丈さ、錆びにくさ。しかし、高価になりやすいというのがネックでした。そこで見つけたのが「Boundless voyage」!チタンペグのメリットから「Boundless voyage」のおすすめポイントまで解説します。

鋳造ペグに匹敵するチタンペグ 「Boundless voyage」人気の理由4つを解説

筆者撮影

筆者愛用中のチタンペグ「Boundless voyage」の魅力的なポイントを4つピックアップ。

スノーピーク、コールマンの鍛造ペグと比較しながら解説します。

そもそもチタンペグとは?

チタンペグとは、その名の通りチタンという素材でできているペグのことです。

チタンは軽量で頑丈、さらに錆びにくい性質を持ち、多くのアウトドアグッズで使用されています。

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シェラカップでもチタン製のものをよく見かけますね!

シェラカップは直火・計量・お皿に使える! ソロキャンプにピッタリ スノーピークやユニフレームなどおすすめ5選も紹介! - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

ちなみに、頑丈なペグとして有名な鍛造ペグの名前は、鍛造(※)という工法から来ています。

※鍛造...金属を叩いて圧力をかけ、強度を増しながら整形する工法

つまり鍛造ペグとチタンペグには、工法によって素材の強度を増幅させたペグ、素材の強度をそのまま活かしたペグ、という大きな違いがあります。

ハピキャンではチタン以外の素材も含むペグ全体の選び方もご紹介していますが、そちらで掲載している材質別の比較表がこちら。

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まずペグの種類や特徴、材質から知りたい人はこちらを見てみてくださいね!

【2022年最新ペグの指南書】初心者でもわかるペグの使い方や選び方&おすすめ全10商品 - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

こちらの表からも、チタンはとてもバランスが良いことがお分かりいただけると思いますが、唯一ネックになるのが価格……。優れているだけに、ちょっとお高いものが多くなりがちです。そこで今回おすすめしたいのが「Boundless voyage」という商品です!

まずは、おすすめポイントを4つに分けて解説します。

「Boundless voyage」のポイント1)強度が高い!

曲がったペグは扱うときに余計な力がかかってしまうので、まっすぐな形状を保ってくれることはかなり重要!

そんな中、チタンペグである「Boundless voyage」は強度の高さが特徴。筆者がこれまで「Boundless voyage」を使ってきた中で、曲げや欠けはありません。

一方、頑丈さで有名な鍛造ペグは、変形が起こることも。

筆者撮影 ※曲がってしまった鍛造ペグは、逆方向に力を入れることで修正が可能。

これは頑丈ゆえ、地中で石に当たったり硬い地面を打ち抜こうとする際、折れたり打ち負けたりしない代わりにペグがしなやかに「曲がった」ということ。

使うシーンによっては助かることもありますが、こういった違いがあるということは知っておくとペグ選びに活かしやすいです。

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こちらについては、本記事内のレビューにて実験にて違いを検証しますのでぜひご覧ください!

「Boundless voyage」のポイント2)軽くて持ち運びにも◎

頑丈なのに軽量なことは、チタンペグの強力なメリットです。

筆者撮影 「Boundless voyage」のチタンペグは1本あたり69g

筆者の持っている鍛造ペグと重さを比較しました。

筆者はテント付属ペグの補佐的に使用するため、鍛造ペグをキャンプ場へ4〜6本持参しています。

スノーピークのソリッドステーク30は6本だと1080g、これをチタンペグに置き換えると、69g×6本=414g。

全体で600gほどの差になりました。

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ペグ以外の荷物もありますから、特に徒歩移動やライダーキャンパーの人にとっては大きな違いとなりますね!

「Boundless voyage」のポイント3)錆びないから手入れも楽!

チタンの錆びにくい性質は、ズボラな筆者には最高のメリットです!

鍛造ペグも防錆処理されていることがほとんどですが、使用を重ねることで処理部分が劣化し錆びてしまうことも。

筆者撮影

比較して、チタンペグは今のところ見た目の変化はほとんどありません。

筆者撮影

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サビによる劣化の影響がないので、長く愛用できそうです!

雨キャンプで濡れたり、海辺のサイトで海水を浴びたりしても、比較的錆びにくいチタンペグなら安心ですね。

「Boundless voyage」のポイント4)ちょうど良い価格帯!

チタンペグは素材強度の高さゆえ、高価になることが多いのがデメリットでした。

しかし、筆者が購入した「Boundless voyage」のチタンペグはちょうど良い価格帯だと感じています。

Amazonで購入できる他のチタンペグと価格を比べてみました。

価格帯でみるとちょうど真ん中あたり、チタンペグとしては安すぎず高すぎず...というところでしょうか。

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「安すぎても不安だし、高いものはお財布が心配」という石橋を叩いて渡るタイプの私、迷わず真ん中の価格帯の「boundless voyage」を購入、という次第でした。

上記表内「Boundless voyage」以外のチタンペグが気になる方は、こちらからチェックしてみてくださいね。

ちなみに、筆者が持っている鍛造ペグとの価格違いも表にしてみました↓

単価は鍛造ペグの方が安いですね。

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私は錆びにくい・軽量・長期使用前提などの他のメリットを考えると、この価格は全然アリ、むしろコスパ良い!と思いました。

チタンペグか鍛造ペグか、用途やキャンプスタイルによって使い分けるのも良いですね!

「Boundless voyage」は20,24,30,35,40cmから選べる

そんなメリットたくさんの「Boundless voyage」には20,24,30,35,40cmと長さのバリエーションがあります。

筆者はテント付属のペグでは心もとない時、例えば強風時や硬い地面での補佐的使用を前提にしていたので、30cmを6本購入しました。

【レビュー】チタンペグ「Boundless voyage」 岩を砕く強力さ&掃除の楽さに感激!

チタンペグ「Boundless voyage」を実際に使用してみました!

場所は千葉県にあるイレブンオートキャンプ場。サイトは比較的柔らかい土です。実験内容によって、あえて区画の端にある砂利混じりの地面でも試してみましたよ。

筆者撮影

使用するハンマーはスノーピークのペグハンマー。さらに比較対象のペグとして、スノーピークのソリッドステーク30も試していきます。

筆者撮影(上:スノーピーク ペグハンマー、中央:スノーピーク ソリッドステーク30、下:Boundless voyage)

細いのに強力!打ち込むとスッと入る爽快さ

筆者はチタンペグの細さが気になっていました。

打面が手持ちの鍛造ペグと比べて狭いため、うまく打ち込めるか心配だったのです。

筆者撮影 打面の差が気になる...。

比較しやすいよう、こちらは砂利混じりの地面を選び実験開始。

それぞれを同じ回数、同程度の力で打ち込みます。

筆者撮影

実際使用してみると打面の狭さはほぼ気になりませんでした。

鍛造ペグと比較しても大差ない使い心地です。

筆者撮影 2本とも打ち込んだ感じはほぼ同じでした。

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あえて言うならば、鍛造ペグより軽いぶん、若干心もとない感じはあるかも...

鍛造ペグは岩を砕きながら進む、と聞いたことがあるので、チタンペグでも試してみましょう。

手頃な岩に打ち込んでみると...

なんと!両ペグともしっかり岩に凹みを作りました。

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これならペグダウン中に岩があっても突き進んでくれそう!

力の効率を考えると、地面への当たり面積が広い鍛造ペグが有利かもしれませんが、「Boundless voyage」のチタンペグも劣らない力強さを感じました。

フラットなデザインで掃除も楽

「Boundless voyage」のペグは、先端近くに浅い3本の溝がある以外は、ほぼフラットなデザインです。

筆者は撤収時に余裕があれば、ペグを雑巾で一本一本掃除するのですが、地味に嫌なことが...

それは、ペグに刻印されたブランド名。

筆者の持っている鋳造ペグは、コールマン・スノーピーク共に、ペグ本体にブランド名が刻印されているのです。

筆者撮影 上からコールマン、スノーピーク、Boundless voyage

このブランド名の凹みに土が溜まるのが...地味にストレス!

筆者撮影 文字の凹凸...いる!?

「Boundless voyage」はブランド名がレーザー刻印(多分)なので、凸凹なし。

筆者撮影 「Boundless voyage」にもうっすらブランド名が書いてあります。

先端近くの3つの溝も、とても浅いので掃除に影響はほとんどありません。

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錆びにくい以外にも、ペグを綺麗に保ちたい人にとっては嬉しいデザインですね!

「Boundless voyage」はペグ抜きが苦手&個性を出したい人にもおすすめ!

ここまでお話ししたとおり、「Boundless voyage」はほとんどの方におすすめできます。

さらにここからは、筆者なりの「Boundless voyage」チタンペグの楽しみ方をふまえた「特にお勧めしたい人」をまとめてみました。

ペグ抜きが苦手な人にもおすすめ!

意外な使い方?と思われるかもしれませんが、筆者はチタンペグをペグ抜きとしても使用しています。

「Boundless voyage」のチタンペグは細いので、鍛造ペグの穴にスッと入るのです。

筆者撮影

その穴を利用してペグ抜きします。

筆者撮影

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ペグハンマーを使用してのペグ抜きよりも、2本の手で引っ張ることができるので、筆者には容易に感じました。

ちなみに、「Boundless voyage」のチタンペグは真円型なこともあり、楕円型の鍛造ペグより抜くのは簡単にできる印象です。

オリジナリティを出したい人は焼き入れに挑戦

チタンは、熱を加えると変色する性質です。

炎に当てて焼き入れをすることで、チタンブルーと呼ばれる綺麗な青色に変えることができます。

「Boundless voyage」では、初めからレインボーの焼き色がついたチタンペグも販売されています。

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オリジナリティを出したい!という人は、自分で焼き入れに挑戦するのもアリ!

筆者もやってみました!

【チタンペグの焼き入れ方法】

  • 汚れや油分などが付いていると上手く変色しないことがあるので、まずチタンペグを綺麗にします。
  • バーナーなどで炙って、色の変化を楽しみましょう♪
    ※熱しすぎると白っぽくなってしまうので注意!
筆者撮影 上:焼き入れ後 下:焼き入れ前

市販品のようなレインボーカラーにはなりませんでしたが、チタンブルーを出すことができました!

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一度焼き入れした色は元に戻すことはできないので、緊迫感があって楽しかったです!笑

焼き入れに挑戦する場合は、火傷に十分気をつけて行なってくださいね。

「Boundless voyage」チタンペグをおすすめしない人:真円がネックになるかも

比較的汎用性も高い「Boundless voyage」ですが、使用目的によってはベストな選択肢ではないかもしれません。

以下2つのポイントも参考にしてみてくださいね。

雪中・砂浜で使用できるペグを探している人

筆者は「boundless voyage」ペグを使用していて、今まで抜けたことはありません。

しかし、凹凸がほぼ付いていないフラットなペグなので、柔らかい地面では扱いづらいことも考えられます。

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砂浜や雪中など特殊な状況での使用には向いていないかも。

砂浜でのペグについてはコチラもどうぞ▼

砂浜で海を眺めるソロデイキャンプ! 持ち物リストや浜辺にテントを張る方法を紹介! - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

テント設営に不慣れな人

「Boundless voyage」のペグは真円です。

楕円型のペグと違い、ペグダウン時に地中で回転してしまうことがあります。

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サイトの状況によってはスルッと抜けてしまうかも。

テントの設営に慣れていない人にとっては、多少重くても安心感のある鍛造ペグや、楕円型のペグの方が良いかもしれません。

目指せ!頑丈なペグの新たな代名詞「Boundless voyage」チタンペグ

筆者撮影

今まで筆者は、ペグを買い足すなら鍛造ペグ一択だと思っていました。

しかし最近は、とにかく軽くて頑丈な「Boundless voyage」のチタンペグにゾッコンです。

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購入に迷ったらチタンペグ!と友人にもすすめまくっています。

丈夫なペグといえば、鍛造ペグ。

さらに追加の選択肢として「Boundless voyage」チタンペグがあることを、ぜひ思い出してください。

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