ブライアン・メイ(Brian May)が、自身の楽曲「Another World」のスペイン語バージョン「Otro Lugar」の新しいビデオを公開した。これはブライアンのソロ・アルバム『Another World』の復刻版が2022年4月22日にリリースされたことを記念して公開されたもの。
『Another World』の復刻版(2枚組)には、リマスターされたオリジナル・アルバム(Disc 1)と、リミックス、レア音源、ライブ音源を集めた「Another Disc」(Disc 2)が収録され、「Otro Lugar」はDisc 2に収録されている。
<YouTube:Brian May - Otro Lugar>
ブライアン・メイは、先日ロンドンのグリニッジ・プラネタリウムで行われた、1998年のセカンド・ソロ・アルバム『Another World』の復刻盤発売記念イベントで、幸運な参加者にこの新しいビデオを先行して公開した。1999年にリリースされたコンピレーション・アルバム『Baladas 99』では、最初に音源としてリリースされたこの曲を、なぜこのように解釈することにしたのか、ブライアンは、そのイベントでまずスペイン語でこう話した。
「これはあなたのためのものです、なぜならスペインの世界はいつも私たちに、そして私に信じられないほど親切だからです」
このビデオでは、ブライアンがテネリフェ島のテイデ天文台を訪れ、『Another World』のアルバム・ジャケットで印象的に登場しているエル・ヒエロ島の彼の愛した木の横にいる様子が映されている。テネリフェ島でのビデオ制作について、ブライアンは次のように語っていた。
「“Another World”のビデオは英語とスペイン語の2バージョンをカナリア諸島で撮影したんです。実は、最初は主にスペイン語版“Otro Lugar”を撮影するために出かけました。だから、スペイン語の方が英語よりいい出来になったのは、ある意味、正しいかな。不思議なことに、英語よりもスペイン語の方がたくさん撮れましたし、もしかしたら私がもっと頑張ったのかもしれませんね」
「このビデオを見るときは、スペイン語の単語は英語の単語とほとんど同じ意味だということを心に留めておいてください。パラレルワールドとアナザーワールドで起こりうることについて歌っているんです」
「木は私にとって“Another World”の素晴らしいシンボルであり、私たちはその場所を今回再訪しました。本当に古い木なんです。ジュニパーの一種で、あちらではサビナと呼ばれています。常に強風が吹きつけるような厳しい環境の中で育ってきました。そのため、曲がることでしか生き残ることができなかったのです。長い曲線を描くこの木は、まるで風に吹かれて首をかしげる美しい女性のようです」
神々が私たちとともにあった
「あの3つの島で素晴らしい旅をすることができたし、神々も私たちと一緒にいてくれたようでした。誰かが私たちを見守ってくれているのか、どこへ行っても撮影に最適な天候に恵まれたんです」
そして、ブライアンはこう締めくくりった。
「特に、中央火山であるエル・テイデを取り囲む林は、私にとって特別な場所です。この森は、さまざまな理由から私にとって特別な場所なんです。この地球を去るときに行きたい場所でもある。私にとって天国に一番近い場所なんです」
Written By Paul Sexton
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ブライアン・メイ『Another World』
2022年4月22日発売