子どもの夜泣きの原因と対処法 夜驚症との違いは年齢や症状の時間

子どもの夜泣き(イラスト・小林孝文)

 子どもの眠りのパターンは3歳ごろまでに一定となりますが、それまでは眠りは一定ではなく、特に3カ月~1歳半ごろまでは夜泣きがよくみられます。日中は元気で、おなかが空いた、おむつが汚れたなどはっきりした原因がないことが多く、お母さん、お父さんが不安になることも多いですよね。

無理せず見守りも

 まずは昼間によく遊ばせているか、夜寝るときの環境(暗さ、静かさ、室温)が適切かどうかを確認しましょう。昼間によく遊ばせていないと夜に目が覚めてしまうことがあります。泣いている際には、添い寝して語り掛ける、背中を軽くさする、しばらく抱っこしてあげるなどで優しくスキンシップしてあげましょう。

 お母さん、お父さんにとっては、毎晩の夜泣きは本当に大変ですよね。子どもの体調に大きな変化がなければ、夜泣きはある程度は仕方のないものと割り切って見守るのみにし、無理をせずに休むことを心掛けましょう。

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夜驚症の場合も

 夜泣きとは違い、幼児期後半~小学生に多く、夜急に泣き叫び短期間のパニックを起こしてまた眠るという症状は「夜驚症(やきょうしょう)」といいます。夜泣きの年齢より大きい子に多いこと、一般的に夜間の症状は10分程度と短く、またすぐに眠りにつくことなどから区別できます。夜驚症を疑う場合は、小児科医に相談しましょう。(福井県小児科医会/前田夢吉)

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