F1第5戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第5戦マイアミGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)だ。

■アルファロメオ・F1チーム・オーレン
バルテリ・ボッタス 予選=5番手

2022年F1第5戦マイアミGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 今日のパフォーマンスには本当に満足だ。昨日は決して楽ではない1日だったから、そこからリカバーできよかった。マシンを1からつくりなおしてくれたチームに感謝したい。

 今日の僕たちは大きな仕事をした。FP3がうまくいってセットアップに明確な方向性を見つけられたから、マシンは本当に速かった。僕もいいリズムを見つけることができて、Q3までにはそれを完全にものにした。Q3の最後のラップは本当に楽しかったよ! 今週末に入ってからはいい兆しが見えていたから、この位置にこれたことに驚きはない。でももちろんすべてがうまくいったことは嬉しいね。ただ、周(冠宇)がQ1で敗退したのは残念だし、僕もあやうくそうなるところだった。

 いまはフェラーリとレッドブルの後ろという、予想していた最高のシナリオ上にあると思う。現実的には彼らと戦うことは難しいとわかっているけど、これはレースだから何が起こるかわからない。自分のレースに集中して、もしチャンスがあればそれを掴むことが必要だ。明日はチャレンジになる。マシンにもタイヤにもドライバーにも暑い、汗ばむようなレースになるだろう。マシンは非常にいいし、中団の一番前を争えると思う。トップ5でのフィニッシュが最低限の目標だ。

■オラクル・レッドブル・レーシング
セルジオ・ペレス 予選=4番手

2022年F1第5戦マイアミGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 スムーズな予選ではなかった。Q3最初のランがうまくいかず、遅れを取ってしまったんだ。2ラップ目は最初のアタックよりはるかに良いラップだったけれど、セクター2が完璧ではなかった。それが僕にとって一番の問題だった。

 あと100分の数秒速ければ2番手だった。ほんのわずかな差で4番手でなく2番手だったんだ。タイム差が小さいと余計に悔しい。

 でもレースは長く、何が起きてもおかしくない。レースペースは良さそうだから、フェラーリより優れた戦略で戦えば、彼らに勝つことは可能だよ。

 面白いレースになりそうだ。タイヤチョイスとレースの展開が興味深い。今日は理想的ではなかったけれど、強力なレースができることを期待している。

■オラクル・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=3番手

2022年F1第5戦マイアミGP 予選3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 今日の予選には満足だよ。僕たちはまだコースを学び、マシンの適切なバランスを探っている段階なんだ。

 予選でこれだけ競争力を発揮できたことは大きな驚きだった。ここは学ぶのが簡単なコースではないからね。

 もちろんポールポジションを獲りたかったけれど、昨日の状況を考えれば、とても良い仕事をしたと思う。コースを知り尽くしていない場合、限界までプッシュするのは難しい。

 僕たちのマシンはトップスピードが優れているし、ハンドリングもとてもいい。だから明日大きなチャンスがあると思う。レースが楽しみだよ。

 レーシングライン以外はとても滑りやすくて、ほとんどグラベルみたいな感じだ。父に電話をしてラリーの走りについてアドバイスをしてもらう必要があるかもね。

(予選後の会見で語り)信じられないほど厄介な状況になっている。僕たちは自分自身をとてつもなく困難な状況に追い込んでいるんだ。
 昨日は基本的に4周か5周しかできなかったので、今日コースについて学び始め、マシンセットアップについて探り始めた段階だ。昨日の作業からは何の手掛かりも得られないからね。データが全くないのだから。

 そんな状況で予選3番手を獲得できたのだからうれしいよ。フェラーリにかなり近づけたからね。でも、もっとスムーズでクリーンなオペレーションができていれば、もっとずっといい結果を出せたと思う。クリーンな週末を過ごしていれば、ポールポジションを獲れただろう。

 初めてのコースに来て、(初日に)4周か5周しか走れないなんてことは良くない。ここはストリートサーキットだし、とにかく周回を重ねて、マシンについて理解を深め、リズムに乗る必要があるんだ。通常のサーキットならリズムをつかむのは簡単だけど、ストリートサーキットではそれがはるかに難しい。

 僕たちはそういった面でうまくやれなかった。僕たちには経験があるから、遅れを取り戻すことはできる。でもフェラーリのように強力なチームと戦うためには、そんなことをしていてはいけない。

(予選でのミスについては)奇妙な瞬間で、マシンのコントロールを失ってしまった。僕はまだ限界を把握しておらず、攻めていこうとしていた。突然、ターン5でコントロールを失い、態勢を立て直そうとしたけれど、だめだった。

■スクーデリア・フェラーリ
カルロス・サインツ 予選=2番手

2022年F1第5戦マイアミGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジション、カルロス・サインツ(フェラーリ)が2番手を獲得

 今日の予選にはとても満足している。昨日(のクラッシュ)からしっかり巻き返すことができた。周回ごとに改善していき、予選終盤、最後のラップの最終コーナーまでポールをかけて戦うことができた。

 今日は走っていて楽しかったよ。マシンをプッシュして走れたし、明日に向けて良いポジションを確保した。

 このコースはとてもトリッキーなので、フロントロウからスタートできることは間違いなく助けになる。レースでは考慮すべき要素がたくさんあるが、ポテンシャルを最大化するために全力を尽くしていく。

 いい仕事をしたチーム全員、そしてシャルルにおめでとうと言いたい。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=ポールポジション

2022年F1第5戦マイアミGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得

 これほど難しいトラックですべてをうまくまとめあげることができて、最高の気分だよ。ターン1から3はあまり満足できなかったけれど、全体的に良いラップだったし、ポールを獲得することができてとてもうれしい。

 のびのび走ることができている。乗っていてとてもいい気分なんだ。マシンのポテンシャルをフルに引き出すというのはどういうことなのかが分かる。

 明日はタイトなレースになるだろう。カルロスが隣にいるのはいいことだよ。2台ともペースがいいから、最後までこのポジションを維持して、チームに最高の結果を持ち帰りたい。

(レッドブルとの戦いについて語り)彼らはストレートでものすごく速い。僕たちはコーナーで速い。明日はタイトな戦いになるだろう。彼らに近づかれたら、困難な状況になる。でもコーナーでアドバンテージがあるから、そこで引き離して、ストレートで僕たちを抜くチャンスを与えずに済むといいね。

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