Dバックスの有望株・トーマスがメジャー昇格 今日メジャーデビューへ

日本時間5月9日、ダイヤモンドバックスは有望株アレック・トーマスのメジャー昇格を発表した。トーマスは「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで球団1位かつ全体18位にランクインしているトップ・プロスペクトであり、背番号は「5」に決定。今日行われるロッキーズ戦に「8番・センター」でスタメン出場し、メジャーデビューする予定となっている。なお、ダイヤモンドバックスはトーマスの昇格と同時に正捕手カーソン・ケリーの故障者リスト入り(左脇腹痛)を発表している。

現在22歳のトーマスは2018年ドラフト2巡目(全体63位)指名でダイヤモンドバックスに入団。昨季はAA級とAAA級の2階級合計で106試合に出場して打率.313、18本塁打、59打点、13盗塁、出塁率.394、OPS.953の好成績を残し、「MLBパイプライン」が選出する「年間最優秀プロスペクト・チーム」の外野手部門にフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、ジョーイ・ウィーマー(ブリュワーズ)とともに選出された。

今季はAAA級で開幕を迎え、ここまで24試合に出場して打率.277、4本塁打、14打点、3盗塁、出塁率.362、OPS.857を記録。ケリーの離脱によって正中堅手ドールトン・バーショが捕手として出場するケースが増えるため、空いた中堅手の座を埋めるためにメジャー昇格が決まった。

打者としてはシーズン30本塁打を狙えるようなパワーは持ち合わせていないものの、マイナー通算打率.309という数字が示すように確実性の高い打撃が魅力。パワー自体もメジャーで年間15~20本塁打を期待できるレベルと言われている。スピードと守備力への評価も高いが、肩があまり強くないため、将来的にはレフトへのコンバートを予想する声もある。同じ2000年生まれのコービン・キャロルが将来の正中堅手候補として控えており、トーマスとキャロルの2人が左中間コンビを形成することになりそうだ。

ちなみに、トーマスの父アレンも元プロ野球選手であり、1996年ドラフト45巡目指名でホワイトソックスに入団。マイナーで2シーズンだけプレーした。

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