マッチ外箱 おしゃれに洗練 中外燐寸社 お香楽しむ女性向け

中外燐寸社が発売した「HOWARI」

 今こそ時代に“マッチ”―。マッチメーカーの中外燐寸(マッチ)社(岡山市南区浦安南町)は、パッケージのデザイン性を高めた新商品「HOWARI(ほわり)」を発売した。アロマキャンドルやお香を楽しむ女性らに売り込む。

 ピンクやオレンジ、黄緑など淡い色合いのマッチ箱を6色用意。うち2色を組み合わせて販売する。プラスチックごみを減らすため、従来のフィルム包装ではなく、紙製の外箱を採用するなど環境にも配慮した。先端の着火部に硫黄を使用していない「脱硫マッチ」で、刺激臭がしないという。

 同社は1890(明治23)年創業。ライターの普及や電子たばこの登場でマッチの需要は激減し、製造工場を持つ企業は全国に3社しか残っていない。田中礼一郎社長は「洗練されたパッケージでインテリアにもなじむ。老舗メーカーとして、今後も時代に合った商品を打ち出しながらマッチを後世に残していく」と話している。

 価格は660円。全国の雑貨を扱うオンラインショップ「家族と一年商店」や、岡山県内の雑貨店などで販売しており、取扱店舗は中外燐寸社のサイトで紹介している。問い合わせは同社(086―263―2245)。

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