ベトナム人が和太鼓挑戦 宮崎JCと来月イベント

宮崎青年会議所太鼓同好会の指導を受け、和太鼓演奏に挑戦するベトナム人たち

 コロナ禍で希薄になった在住外国人との交流を図ろうと、宮崎青年会議所(JC)太鼓同好会(清水俊光隊長、23人)は県内に住むベトナム人10人との合同練習に励んでいる。6月12日に同会議所が宮崎市で開く国際交流イベントで和太鼓演奏を披露する予定。「一緒にステージに立ち、多くの人に喜んでもらいたい」と意気込んでいる。
 同会議所の国際交流委員会が企画。県内在住外国人の中でも約3割を占めるベトナム籍の人たちを対象に選んだ。県ベトナム人協会(ホァン・テイ・ジャン理事長)の協力を得て出演メンバーを募り、技能実習生や留学生を含む男女10人が集まった。
 7日に宮崎市の飛江田集会所であった初練習には、ベトナムの8人が参加した。同好会隊員から、ばちの持ち方や足を開く角度などを教わり、本番で披露する2曲の練習を開始。和太鼓独特のリズムに苦労しながらも徐々にたたき方や振り付けを覚え、休憩時に隊員と談笑するなど打ち解けた様子だった。
 来日して13年の会社員、ヴ・チァン・チェンさん(32)は「太鼓の音の迫力に圧倒される。リズムが難しいけど、早く曲を覚えて青年会議所の人に負けない演奏をしたい」。交流を企画した同委員会の倉田猛委員長(39)は「一方的に教えるのではなく一緒に楽しみたい。交流を通じ、同じ地域社会の一員として助け合える関係をつくりたい」と話している。

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