創意あふれる木工製品で魅力発信 新庄村協力隊員の河田さん抱負

新庄村の地域おこし協力隊員に着任した河田さん

 岡山県新庄村の地域おこし協力隊員に岡山市出身の河田達希さん(24)が9日着任した。村が昨年導入した最先端の木材加工機械「CNCルーター」を使い、林業の6次産業化に取り組む。

 河田さんは岡山工業高建築科を経て、県立大デザイン学部を卒業した。大学の同級生らと机や椅子、パーティションに早変わりする木製品を共同制作し、避難所の生活環境改善につながる作品を募る国際コンペ(1月、仙台市)で応募総数114点の中から最優秀に選ばれた実績を持つ。

 3月まで東京の照明デザイン会社に勤務。村が林業振興と6次産業化に力を入れていることを知り、協力隊員に応募した。

 最長3年の任期中、パソコンで作成したデータ通りに木材を自在に加工できる「CNCルーター」を使い、創意あふれる木工製品や玩具を制作する。このルーターを使って樹齢100年を超える村産ヒノキのエレキギターを作った香山裕樹さん(25)とも協力し、ものづくりに励む。

 村役場で着任式があり、小倉博俊村長が「大いに活躍してもらい、村で木材の仕事をしたいと思う若者が増えるきっかけになれば」と激励。河田さんは「村の木材の魅力を発信できる商品を作っていきたい」と話した。

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