留学生らが防災意識高めるまちあるき 大分

 SDGsにつながる取り組みを紹介します。留学生が多い別府市ならではの防災への取り組みが続いています。

 留学生

 「ちょうど友だちと課題をしていて、ああどうすればいいんだってパニックになったよ」

 留学生と地域の人が街を歩きながら防災について考える「防災まちあるき」。市とAPUなどが5年前に始めたもので、きっかけは2016年の熊本地震です。

 APU日本語教師 石村文恵さんインタ

 「(地震の後に)学生の声を聴いた時にやはり地震の時にすごくパニックになったとか、情報をどこから取ったらいいか分からなかったそういった声を聞きまして」

 今回はAPUの留学生11人が参加しました。餅ヶ浜海浜公園にいる時に地震が起きた想定で、市の避難所に指定されている境川小学校までのルートを確認します。留学生は、海抜や避難所の場所が記されている標識を確認しながら避難所へ。その後開かれたワークショップでは街歩きをして気付いたことを共有したほか、地震の際に心配なことを市の担当者に投げかけ解決していきました。

 留学生

 「いざ地震が起きると知識はあっても動けないということが分かりました。今回は地震を経験したのでもっと行動出来るようになりたいです」

 APU日本語教師 石村文恵さん

 「避難所に行けば安心できるんだなとか、でもやっぱり自分で何か準備をしておかないといけないなとか、そういう気付きにつながっていけばいいなと思っています」

 外国人も含めた全ての人に防災の意識を持ってもらうことで、被災者を減らしていく。SDGsの11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」につながっています。「防災まちあるき」は、次回は11月に、亀川地区で行われる予定です。

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