ドイツから合成麻薬MDMA千錠を密輸した疑い 男再逮捕

ドイツから輸入されたMDMA=横浜税関

 神奈川県警薬物銃器対策課と国際捜査課などは9日、麻薬取締法違反(営利目的共同輸入)の疑いで、東京都江戸川区、ベトナム国籍の飲食店従業員の男(23)=同法違反罪などで起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀して1月30日、営利目的でドイツから国際郵便で合成麻薬MDMA1002錠(末端価格約501万円相当)を輸入した、としている。「知らない」と容疑を否認している。

 県警や横浜税関によると、MDMAはビスケットやソフトキャンディーの袋の中に混ぜて隠されていた。2月に同税関川崎外郵出張所の検査で発見された。

 1月にも同出張所の検査でナッツの袋に隠されたMDMA1102錠(末端価格約551万円相当)を発見。県警がラムネ菓子と入れ替えて追跡捜査し、3月に自宅アパートで荷物を受け取った男を麻薬特例法違反容疑で現行犯逮捕、その後、麻薬取締法違反容疑で再逮捕していた。

 当時の県警の調べに対し、男は「違法な薬物と知っていて輸入した」などと話していたという。

 県警は入手ルートや背後関係などを調べる。

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