ついに決勝のカードが決まったUEFAチャンピオンズリーグ。今回はリヴァプールとレアル・マドリーが対戦することになった。
今回はその両チームに近年所属してきた10名の選手をピックアップしてみた。
シャビ・アロンソ
リヴァプールとレアル・マドリーの両方で輝かしい活躍を見せた選手の一人、スペイン代表の伝説的プレーメーカー。イングランドでの5シーズン、マドリッドでの6シーズンで世界最高峰のタレントに成長していった。
シャビ・アロンソ自身も「両方のクラブでエモーショナルな感情を持っている」と話しており、特別な存在であるそうだ。レアル・マドリー退団後はバイエルンへと移籍し、そこで現役引退している。
ニコラ・アネルカ
シャビ・アロンソとは違い、両方で不本意なプレーになってしまったのがフランスの旅人ニコラ・アネルカだ。アーセナルから若くしてスペインへ移籍したが、そこで監督のビセンテ・デル・ボスケ氏と対立してしまい、1年での退団に。
2000年にフランスへと戻った後、2002年1月にリヴァプールへとローン移籍。プレミアでは20試合4ゴールという成績となり、こちらでもわずか半年のプレーとなった。
アルバロ・アルベロア
アルベロアはレアル・マドリーでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせたものの、ファーストチームではあまりプレーすることができず、2006年にデポルティーボ・ラ・コルーニャに移籍した。
そこでの活躍で評価を高め、2007年1月にはリヴァプールへと移籍してプレミアに挑戦。2シーズン半レギュラーとしてプレーし、2009年にレアル・マドリーへと復帰している。
イェルジー・デュデク
16年前、リヴァプールにチャンピオンズリーグ優勝のトロフィーをもたらしたヒーロー。ポーランド代表のゴールキーパーは、最後のPK戦で不思議なダンスを披露して相手のリズムを崩し、欧州の頂点へと導いた。
ただ、後にリヴァプールではペペ・レイナのバックアップとなってしまい、2007-08シーズンにはレアル・マドリーへと移籍。そこでも、サブながらも2回のチャンピオンズリーグ優勝を果たしている。
スティーヴ・マクマナマン
リヴァプールの下部組織で育成された名ウインガー。少年時代はエヴァートンのサポーターだったが、16歳のときにアンフィールドをホームにすることを選び、10シーズンに渡ってプレーした。
確固たる地位を得たあと、1999年夏にはレアル・マドリーへと移籍。「銀河系軍団」といわれたスター揃いのチームの中で主にスーパーサブとして存在感を見せ、いくつかの重要なゴールも決めた。
フェルナンド・モリエンテス
マクマナマンらと同じ時期の「銀河系軍団」レアル・マドリーでプレーした名ストライカー。献身的なポストプレーで周囲のスターにチャンスを与える貴重な役割を担っていた。
2003-04シーズンにモナコへとローン移籍し、2004-05シーズンの途中にリヴァプールへ加入した。チャンピオンズリーグ優勝にはカップタイドのために貢献できなかったが、1年半で公式戦61試合に出場した。
マイケル・オーウェン
説明する必要もないリヴァプールの「ワンダーボーイ」。若くして圧倒的なスピードでゴールを量産し、あの「ゴッド」ロビー・ファウラーの後を継いだエースストライカーだ。297試合で158ゴールを決め、2004年にレアル・マドリーへと移籍していった。
ただスペインではスーパーサブにとどまり、スタメンとベンチが半々ほどだった。しかしオーウェンは後に「ラウールやロナウド、モリエンテスらとプレーするという素晴らしい経験をした」と前向きなコメントを残している。
ヌリ・シャヒン
ボルシア・ドルトムントでユルゲン・クロップ監督に愛されたトルコ系ドイツ人の司令塔。2011年には1000万ユーロの移籍金でレアル・マドリーへとステップアップしたが、スペインでは度重なる怪我でほとんど稼働できなかった。
次の年にリヴァプールへとローン移籍しているが、そこでもドイツ時代のような輝きを見せることはできず、半年で返却され、改めて古巣のドルトムントに戻っている。
ファビーニョ
現在リヴァプールのボランチとして活躍しているファビーニョ。フルミネンセから2012年にリオ・アヴェへと移籍し、それからすぐにレアル・マドリーへと貸し出されて主にBチームでプレー。その際は右サイドバックとして活躍した。
そして2013年夏に移籍したモナコでボランチにコンバートされてさらなるブレイクを経験。2018年には3900万ポンドというかなりの額でリヴァプールへと移籍し、しばらくの適応期間を与えられたことでチームの主力に定着。今や世界屈指の守備的MFである。
アントニオ・ヌニェス
おそらくこの中で最も知名度が低い選手であろう。2001年に22歳でレアル・マドリーへと加入し、BチームでMFとして活躍し、2003年にトップチームへ。11試合に出場したもののレギュラーにはなれなかった。
【写真】リヴァプール&ユナイテッド「両方に所属した伝説の12選手」
マイケル・オーウェンの取引の一部として2004年にリヴァプールへ移籍しただ、トレーニングの初日に膝を負傷して離脱。イギリスでのゴールはリーグカップ決勝のチェルシー戦で決めた1つのみとなり、1年で退団している。