横浜・MM21地区に企業博物館新設相次ぐ 村田製作所やLGなど、オフィス街の魅力向上期待

赤外線センサーが体の位置を探知して、ポーズを採点してくれるムラーボのゲーム

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区で、最先端の科学技術の体験などが楽しめる「企業博物館」の新設が相次いでいる。もともと、日産自動車(横浜市西区)など名だたる企業のミュージアムが集積していたが、ここ数年で村田製作所(京都府)や韓国・LGグループなどのPR拠点が登場。誰でも気軽に訪れることのできる施設が増え、オフィス街としての魅力向上も期待できそうだ。

 「エンジニアの卵が生まれるきっかけの場」をコンセプトに掲げるのは、総合電子部品メーカーの村田製作所が運営する子ども向け科学体験施設「Mulabo!(ムラーボ)」。2020年12月、同社の研究開発拠点「みなとみらいイノベーションセンター」内に開館した。

 クイズやゲームを通して科学技術について学べるのが特長。超音波センサーに手をかざして童謡「かえるの合唱」が演奏できるコーナーや、体の動きを赤外線センサーが探知して、指示されたポーズの出来栄えを採点してくれるゲームなどが設置されている。

 科学技術関連の子ども向け書籍約200冊が自由に手に取れるカフェスペースも。担当者は、「開館後しばらくは新型コロナウイルス禍でなかなかPRできなかったが、電気化学が体験できる楽しい施設なのでぜひ足を運んでほしい」と呼びかける。

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