富士SUPER TEC 24時間に参戦する2台のニッサンZが走行開始。1分50秒台のベストタイムをマーク

 5月10日、富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの公式テストがスタートしたが、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズが富士SUPER TEC 24時間レースのST-Qクラスに投入する、2台の『新型ニッサンZ(日本名フェアレディZ)をベースとしたレースカー』が他車両とともに走行を開始した。

 この車両は「新型『ニッサンZ』のさまざまなモータースポーツカテゴリーでの活用の可能性を探り、実戦データを得るため」のもの。世界中で話題となっている新型Zのレースカーだけに、大きな関心を集めている車両だ。

 NISMOからエントリーする平手晃平/松田次生/ロニー・クインタレッリ/星野一樹/佐々木大樹組230号車、Max Racingからエントリーする田中哲也/田中徹/三宅淳詞/高星明誠/安田裕信組244号車という2台が今回のテストに参加しているが、5月10日、公式テストのセッション1に先立つスポーツ走行から富士スピードウェイを走りはじめた。

 すでに何度かテストが行われているという目撃情報も入っているニッサンZだが、特に大きなトラブルも感じられず、朝からピットアウト〜インを繰り返しながら、精力的に周回を重ねていった。

 最終的に午前10時10分からスタートしたスーパー耐久公式テストのセッション1では、NISMOの230号車が1分50秒674というベストタイムをマークし総合13番手。Max Racingの244号車が1分50秒864で総合14番手につけた。

 ホワイトのニッサンZはストレートも非常にスピードがあり、計時モニター上で240km/hほどの最高速をマークした。このセッションでは、ST-Zの最高位となったPorsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4RSが1分49秒460というベストタイムだったが、ニッサンZ勢はST-Z勢に食い込むタイムとなっている。ちなみにエキゾーストノートはST-3のフェアレディZとはまったく異なり、かなり静かな印象を受ける。

NISMOの230号車ニッサンZ
Max Racingの244号車ニッサンZ
Max Racingの244号車ニッサンZ
NISMOの230号車ニッサンZ
NISMOの230号車ニッサンZ
NISMOの230号車ニッサンZ

© 株式会社三栄