2022年F1第5戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第5戦マイアミGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)ランス・ストロール(アストンマーティン)だ。

■アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム
ランス・ストロール 決勝=10位

2022年F1第5戦マイアミGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 全体的にフラストレーションがつのる日だった。ピットレーンからのスタートになったのも残念だった。それでも、一旦レースが始まると、まあまあのペースを発揮することができたと思う。

 オフラインでのオーバーテイクはかなり難しかった。でも、セーフティカーが出た時にピットインするという良い決断を下したことで、トップ10でのフィニッシュを狙える位置につけることができた。今日はもっと多くのポイントを獲得できたはずだと思う。でも、リスタートが良くなくて、ケビン(・マグヌッセン)との接触もあったために果たせなかった。

■ウイリアムズ・レーシング
アレクサンダー・アルボン 決勝9位

2022年F1第5戦マイアミGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 今週末はずっとペースが良いと分かっていた。そのペースを今日発揮することができた。昨日の予選は苦労して、その結果、パフォーマンスの良いマシンなのに、本来のポジションから少し外れてしまったんだ。決勝ではオーバーテイクする力があり、ポジションを上げていくことができた。

 運も多少は味方した。前方を走る何台かがインシデントに巻き込まれたからね。でも、大切なのは、そうした事態に遭遇したときに、それを最大限活用できるポジションにいた、ということだ。

 今日はチームが、特に戦略面で素晴らしい仕事をしてくれた。マイアミでポイントを増やすことができたというのは特別なことだよ。

■BWTアルピーヌF1チーム
エステバン・オコン 決勝=8位

2022年F1第5戦マイアミGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 なんというレースだ! 土曜日のフリープラクティスでコースオフしてクラッシュし、マシンをかなり壊してしまった。それを昨夜、元通りにしてくれたチームのハードワークに、心からお礼を言いたい。この週末の真のスターは彼らだよ。

 グリッドの後方からスタートしたのにポイントを獲得できたことをうれしく思っている。昨日のようなタフな1日を終えて、幸せな気分でここを離れられる。

 マシンも戦略も素晴らしかった。レースをうまくコントロールしたと思う。マイアミで初めてのレースウイークエンドを爽快な気分で締めくくれる。この勢いを保ったままで、次のヨーロッパラウンドに向けて移動しよう。

■アルファロメオF1チーム・オーレン
バルテリ・ボッタス 決勝=7位

2022年F1第5戦マイアミGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 自分たちのパフォーマンスには満足しているよ。強力なレースを展開していた。でも終盤、セーフティカーのタイミングによって不利な状態に置かれてしまった。

 ルイス(・ハミルトン)との間に築いたギャップをうまく維持していたし、5位が可能な状況だった。けれど、(セーフティカーによって)ギャップがなくなり、レースがリセットされ、フレッシュタイヤに履き替えたジョージ(・ラッセル)が後方につけてきた。だからそのポジションをキープするのは難しくなった。

 ポジションを守るためにブレーキングを遅らせようとして、ブレーキングポイントを少しだけ過ぎてしまった。残念ながらこのコースの特性で、ひとたびラインを外れてダート部分に入ると、コントロールを失って壁に激突してしまう。マシンがどこも破損せずに、そのまま走り続けられたのはラッキーだったよ。

 それでも何ポイントかは持ち帰れる。このポイントは選手権において極めて重要になってくるだろう。僕たちは中団の誰とでも対等に戦えることを示せた。中団全体の差がすごく小さいから、この戦いで他に先行するためには、進歩し続ける必要がある。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=6位

2022年F1第5戦マイアミGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 チームとして大量にポイントを稼げたのでよかった。この結果を受け入れて、さらに前に進もう。

 僕にとってはセーフティカーのタイミングがついてなかった。今は、運が向いてくるのを待っている。それまで懸命に努力し続けるだけだ。

 ジョージはハードタイヤでのファーストスティントで素晴らしい仕事をした。後から考えれば、今日のレースではハードタイヤの方が良いレースタイヤだったのかもしれない。ジョージは良い仕事をして、ポジションを挽回し、僕たちは5位と6位を獲得することができた。チームとしてたくさんポイントを獲れてよかったよ。

 ジョージとのバトルでは、僕は古いタイヤを履いていたから、やれることがあまりなかった。そのため少し無防備な状態だったけれど、ジョージは素晴らしい動きをしたし、とてもフェアだった。

 こういうポジションでも、レースであることに変わりはないし、視点が変わるよ。

 このコースは素晴らしいと思う。シケインは理想的とは言えないけれど、弱点はそこだけだ。

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