「パンドラの果実」蘇る遺体の謎…ゾンビの正体とは一体!?

日本テレビ系土曜ドラマ『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』。
ディーン・フジオカ演じる小比類巻祐一が室長を務める「科学犯罪対策室」が挑むのは、最新科学によって生み出されるさまざまな怪事件…。
第3話では、蘇る遺体の謎に迫る。
さまざまな科学研究を手掛ける笠森研究所には、研究に使用するための献体遺体が保管されている。
遺体安置所の監視カメラに、遺体が起き上がって歩き出す様子が映っていた。
その姿は、まさしくゾンビだった――!
話のカギとなる“ゲノム解読”“再生力を生む遺伝子について”豪華科学監修陣が解説した解説動画が日テレドラマ公式YouTubeチャンネルで公開!動画には入りきらないコメント全文はこちら!

■全ゲノム解読が終了している「シロイヌナズナ」、そもそもゲノム解読は難しいものなのでしょうか?

植物や動物のゲノム(遺伝情報、塩基G・A・T・Cの並び順によって決まる)の解読は簡単なようで実は難しいです。1つには数が多いためです。植物の中でゲノムサイズ(塩基の数)が比較的小さいシロイヌナズナでも1億2千5百万個並んでいます。もう1つの難しい理由は、繰り返し配列が多いことです。繰り返し配列とは同じ塩基の並び順が何度もあらわれることです。現在よく使われている塩基配列決定法では、繰り返し配列の解読が難しいのです。シロイヌナズナのようなゲノムサイズが小さい生物では繰り返しは少ないのですが、ヒトでは半分近くが繰り返し配列です。全ゲノム解読が終了したといっても、実際には繰り返し配列を読み飛ばしていることが多いです。
生命科学監修 小林武彦 (東京大学 定量生命科学研究所 教授)

■再生準備を事前に整える働きがある酵素で人が蘇ることはあると思いますか?

植物はとても高い再生力をもっていて、傷を素早く治したり、ほんの少しの細胞から植物のからだ全体を再生することもできます。接ぎ木は、この再生力を応用した技術です。この現象には、多能性幹細胞と呼ばれる特殊な細胞が関わっており、番組でも取り上げられたLDL3酵素の他にも、ANACやWINDという転写因子も含め、さまざまな遺伝子によって生み出されると考えられています。動物では、プラナリアやイモリなど高い再生能力を持っている生物や、(人為的に誘導される幹細胞の一種である)iPS細胞の研究が盛んに進められています。再生の仕組みが解明されれば、(ケガや病気などによって失ってしまった体の機能を回復させる)「再生医療」などに応用されることが期待できますね。もしかしたら、寿命が伸びたり、救命率の向上も可能になるかもしれません。しかし、亡くなった人を蘇らせることは、簡単な問題ではありません。様々な革新的技術が必要となるでしょうし、仮に技術的に可能になったとしても、倫理的・道徳的な問題も考えられます。人の蘇りは科学の光でしょうか、それとも闇なのでしょうか?
植物生理学監修 朝比奈雅志 (帝京大学 理工学部 バイオサイエンス学科/先端機器分析センター 准教授)

5月14日(土)の第4話を前にぜひ動画もチェックを!

さらに、注目の第4話は「死に誘うVRゲーム!?」

情報番組の生放送中に、お天気キャスターの吉田咲(中川紅葉)が飛び降り自殺した。彼女は特に悩んでいた様子もなく、自殺の兆候はまったくなかった。他にも突発的で不可解な飛び降り自殺が続発し、小比類巻(ディーン・フジオカ)は何か共通点があるのではないかと考える。
小比類巻と長谷部(ユースケ・サンタマリア)が捜査を進めると、自殺者はいずれも“ジョイン”というVRゲームのプレーヤーだったことが分かる。ジョインは、自分が選んだバディとVR空間内で遊ぶゲームで、バディにしたい相手の写真や動画を取り込むと3Dのアバターが作成されるという仕組みだった。

VR(仮想現実)は科学技術の光だと考える小比類巻は、VRに対する偏見を浸透させないように事件を早急に解決しなければと意気込む。最上(岸井ゆきの)は、VRには弊害もあると主張。一方、長谷部はVRについてもよくわかっていない。
果たしてこの怪事件には一体どんな最新科学が潜んでいるのか…

第4話は、5月14日(土)放送!

<番組情報>
日本テレビ×Hulu共同製作ドラマ
新土曜ドラマ『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』
Season1 日本テレビ系 毎週土曜よる10時 放送
Season2 6月スタート! Huluオリジナル 独占配信
・公式HP:
・公式Twitter:@pandorano_ntv
・公式Instagram:@pandora_ntv
番組公式ハッシュタグ:「#パンドラの果実」

(C)NTV

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