灯り消える別府タワー 広告主の思い 大分

8日の新聞に別府タワーに関するある新聞広告が掲載されました。

タワーを象徴するあの光が見られくなるかもれません。

 

8日の朝刊にこんな広告が…。

『別府タワーに広告を提出させていただき感謝申し上げます。別府のシンボルでもあった「アサヒビール」の文字はなくなりますが…。』

広告がなくなる!?

吉田記者リポート

「あ、消えています!いつもは赤い文字も見えるんですけどそれが見られませんね。電気が点いていません。」

別府市民インタビュー

「ライトアップがない感じですね。いつももうちょっとカラフルでブルーとか赤とかが入ってるけどちょっと寂しい感じですね。」

別府市民インタビュー

「私の年代は別府っていったら別府タワー。きらびやかになるのかしら。」

ネオンサインの広告。なぜ消えることになったのか。また新聞広告の意図とは?

このネオンサインの広告主、アサヒビール大分北九州支店の尾崎支店長が広告を出した思いを答えてくれました。

アサヒビール大分北九州支店 尾崎和春支店長インタビュー

「今回広告をやめさせていただくこのタイミングでどうにかして感謝の気持ちをお伝えしたいと、そしてこれからもよろしくお願いしますという気持ちで出させていただいた。」

アサヒビールによると広告を出し始めたのは23年前。社名の認知拡大を目的に別府のシンボルを彩ってきました。

アサヒビール大分北九州支店 尾崎和春支店長インタビュー

「温泉地でもありますし、お風呂上りとかにアサヒビールを飲もうかなということを想起してもらえるのは広告効果としてあるのかなと思う。」

20年以上の広告の歴史に幕を閉じた理由については。

アサヒビール大分北九州支店 尾崎和春支店長インタビュー

「社名広告は23年やらせていただいて一定の役割とか効果を果たさせていただいたのではと。例えばSNSとかここ数年で大きく変わって、どうやってお客様にアプローチしていこうかと会社として試行錯誤している中での1つの判断。」

別府タワーを運営する開世通商によりますと、アサヒビールの看板は5月中に撤去される予定となっています。

そこで気になるのは今後、新たに輝くネオンサインの文字。

開世通商はこれについて、「現時点で広告を希望する会社はなく、新たにネオンサインの広告を出す予定はない」としています。今後、ネオンサインのあった部分には、色の変化が楽しめる照明器具を増設し、別府の夜を彩るそうです。

60年以上、様々な広告で街を灯してきた別府タワー。ネオンサインが見られなくなるのは寂しいですが、12月ごろには展望台の改装などを行い、リニューアルオープンするということです。

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