川崎市・福田市長「主張にだいぶ隔たり」 特別自治市構想巡り神奈川県側と 

福田紀彦市長(資料写真)

 政令市が道府県から独立して権限や財源の移譲を目指す「特別自治市」構想を巡って行われた知事と3政令市長による懇談会について、川崎市の福田紀彦市長は10日の定例会見で「議論の入り口に立ったことは良かったが、(県側との)主張にはだいぶ隔たりがある」と述べた。

 同構想の実現に向けて法制化を目指す横浜、川崎、相模原の3政令市長は6日、黒岩祐治知事と会談。黒岩知事は、財源移譲に伴う政令市以外の市町村での行政サービス水準の低下など課題を挙げ、「妥当ではない」との見解を示した。この日は平行線のまま終わり、4首長は会談を継続することで合意した。

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