オレンジ色が鮮やか…フランソワルトンの赤ちゃん 福井県の鯖江市西山動物園で誕生

オレンジ色の毛並みが美しいフランソワルトンの赤ちゃん。抱いているのは母の恋恋=5月10日、福井県の鯖江市西山動物園(同園提供)

 福井県の鯖江市西山動物園で5月9日朝、絶滅危惧2類に指定されているオナガザルの一種「フランソワルトン」の赤ちゃん1頭が誕生した。生後半年の間だけ見られる鮮やかなオレンジ色の体毛が特徴。母親に抱かれ、すやすやと眠る様子が観察できる。同園は近く愛称を公募する予定。

 赤ちゃんは尻尾を含め体長約45センチ、体重は推定150~200グラム。雄の春希(はるき)=6歳=と雌の恋恋(れんれん)=18歳=の間に生まれた。

 一日の多くを恋恋の腕の中で寝て過ごし、時折、活発に手を動かす様子が見られる。オレンジ色の体毛は、下半身から徐々に親と同じ黒色に生え替わっていくという。

 母親の恋恋は人間でいうと40~50歳に当たる。2020年11月以来、5度目の出産となった。

 フランソワルトンは、ベトナム北部から中国南部の密林に生息している。国内の飼育数は6カ所で計29頭(2020年末現在)。このうち、西山動物園で今回の赤ちゃんを含め7頭を飼育している。

© 株式会社福井新聞社