スタッシが故障者リスト入り エンゼルス捕手2人を欠く緊急事態に

日本時間5月11日、エンゼルスは正捕手のマックス・スタッシを故障者リストに登録した。理由が発表されていないため、新型コロナウイルス関連での離脱であると思われる。エンゼルスは同様の形で2番手捕手のカート・スズキも戦列を離れており、開幕ロースターに登録された主力捕手2人を欠く緊急事態となっている。スズキの離脱時にチャド・ウォラックがメジャー昇格を果たしたが、スタッシの離脱に伴い、オースティン・ロマインのメジャー昇格が決まっている。

今季のエンゼルスは開幕からスタッシとスズキの2人を併用してきた。スタッシはここまで19試合に出場して打率.200、3本塁打、8打点、OPS.642を記録。一方のスズキは12試合に出場して打率.179、1本塁打、4打点、OPS.555という成績を残している。

スズキの離脱時に昇格したウォラックは2017年にレッズでメジャーデビュー。2018~21年はマーリンズでのプレー経験があり、今季がメジャー6年目である。AAA級では20試合に出場して打率.250、2本塁打、14打点、OPS.804を記録。日本時間5月10日のレイズ戦でエンゼルスデビューを果たしたため、球団史上5組目の親子メジャーリーガーとなった(父ティムは1996年にエンゼルスでプレーした)。

ロマインはヤンキース時代に田中将大とバッテリーを組んだ捕手として日本でも知られており、ヤンキースで8年間プレーしたあと、2020年はタイガースで37試合、昨季はカブスで28試合に出場。今季はマイナー契約でエンゼルスに加入し、AAA級で8試合に出場して打率.286、1本塁打、3打点、OPS.784を記録している。昨季限りで引退した兄アンドリューは2010~13年にエンゼルスでプレーしており、親子メジャーリーガー(ウォラック)に続いて兄弟メジャーリーガーが誕生する可能性がある。

開幕から好調をキープし、地区首位に立っているエンゼルス。スタッシとスズキが復帰するまでの期間は30歳のウォラックと33歳のロマインのコンビで戦っていくことになる。

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