米人気ラッパーが死者10人の事故後初のステージ 観客に現金を投げるシーンも

米人気ラッパーのトラヴィス・スコットが、自身が主催したアストロワールドでの事故後初めてステージに上がった。昨年テキサスで開催されたイベントで観客が殺到する事故が発生。10人が死亡する悲劇が起こった。トラヴィスは現地8日にフロリダ州マイアミのナイトクラブ、E11EVENでステージ復帰した。

DJブースに姿を現したトラヴィスはその後マイクを握り、『シッコ・モード』『グースバンプス』『アンチドート』といったヒット曲を披露した。ニューヨーク・ポスト紙のページ・シックスによると、観客に向かって現金を投げ、「全員、1ショットの貸しだ。この最高のステージにあらゆるストリッパーが要る。このいかれたフロアにあらゆるボトルが必要だ」と話していたという。

今回のセットでトラヴィスはクエヴォとのコラボ曲『ドバイ・シット』も披露、TMZによると観客席にはウィル・アイ・アム、ローガン・ポール、バスタ・ライムス、フューチャー、トラヴィスのパートナー、カイリー・ジェンナーの元恋人でもあるタイガらの姿があったそうだ。

昨年11月ヒューストンのNRGパークで開催されたアストロワールドの初日に発生した事故では8人が現場で死亡。その数日後に病院で更に2人が犠牲となり、参加者300人以上が怪我をする大惨事となっていた。

今回のマイアミでのライブはトラヴィスにとって同事故後初めてのメインライブとなったが、4月17日にはコーチェラのアフターパーティーにゲスト参加。ほかにも今年3月26日にベルエアで開催されたアカデミー賞のプレパーティーでもパフォーマンスを披露していた。

今後は南米で開催されるプリマベーラ・フェスティバルでブラジル、チリ、アルゼンチンを回る。11月にロードと3公演で共演予定だ。更にTMZによると、今年の夏にいくつかのライブが計画されているという。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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