【滋賀の働くママを応援】喜んでくれる人たちのために「表現する場」をつくりたい(イベントプランナー・長谷佑美さん) 2022年ピースマム滋賀6月号

【働くママを応援・ピースマム特集】

幼いころから“イベント”が日常

20歳でイベントを初主催

長谷 佑美さん(はせ ゆみ)【5歳女の子のママ】アトリエ モルフェ代表

長浜曳山祭りなど、地域イベントの音響を担当する父を見て育った佑美さん。中・高校生のころにはイラストやアクセサリーを製作、学生でありながらお小遣いをため、イベント出店を始めました。社会人になっても継続する中、ニッチな作風を持つ人たちが出店できるイベントがないことを知り、初めて大阪で個性あふれるイベントを主催。以来10年以上、多くの作家を束ね、イベントの主催を継続しました。29歳のころには、個人事業「アトリエモルフェ」を起業、グラフィックデザイン、県内外のイベント主催、イベント準備支援、雑貨販売などを行っています。

「えんがわマルシェ」えきまちテラス(長浜市)にて。この日は小学生の女の子2人も出店し、自分たちの作品を並べています。「長谷さんのおかげで子どもたちが貴重な体験をしている」とお母さんたち。

自分を信じる

好きなことを追求し、道を拓く

イベント好きといえども、若くして前例のない県外でのイベントを企画・開催することは簡単ではなかったはず。「好きなことにはとことん全力投球。子どものころから、先生や周りにちょっと変わっていると思われていた」と笑う佑美さん。

高校卒業後に就職した印刷会社では、自ら印刷機器を操作して印刷物を制作、同僚が驚くほど熱中していたそう。「そのときの知識が今のグラフィックデザインに活きている。まっすぐ自分を信じてやってきたことが、今の仕事に繋がっている。すべてが勉強で、すべてが身になるんだなぁと」。

イベント出店者向けのオリジナルグッズも販売。「これまでの経験すべてが活きている」と佑美さん。

●佑美さんのお仕事のビジョンとは?

「作風に合うイベントがなかった。作品を見てもらえる場ができてうれしい」「イベントを通じて一生つきあえる仲間に出会えた」という作家たちの声にやりがいを感じる佑美さん。「会社を組織化し、今後もいろんな作家さんたちのチャンスを作っていきたい」。

プライベート・仕事と家事・育児の両立について

娘さんは、お母さんの主催するイベントを傍らで見ていました

幼いころ、佑美さんが父に連れられたように、佑美さんも娘さんをイベントに連れていきます。娘さんを誰かに預けることもできるかもしれませんが、一緒に連れて行き、仕事をするママの様子を見て何かを感じているのでは?

事業では、夫の政宏さんや佑美さんの妹さんの応援も力になりました。「ママが幸せにしていることが一番。手を抜けるところは抜いて、ママも夢を諦めないでほしい」と佑美さん。

 
■子育て応援情報誌「ピースマム」2022年6月号掲載

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