2023年度「第22回聞き書き甲子園」にて高校生の受け入れと「名人」の推薦に協力する市町村(地域)を公募

~「地域文化の継承」、「次世代育成」、「関係人口の創出」に寄与~

2022/5/10
NPO法人共存の森ネットワーク

聞き書き甲子園実行委員会(農林水産省等で構成)は、5月10日より、第22回聞き書き甲子園(令和5年度)の開催に協力する「市町村」(地域)の公募を開始します。

「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が森・川・海の「名人」を訪ね、その知恵や技(わざ)、生き方を記録し、発信する活動です。
令和元年度より、名人の推薦と高校生の受け入れに協力する市町村(地域)を全国から公募し、農山漁村地域と高校生をつなぐ活動を展開しています。
次年度(令和5年度)第22回開催にあたり、高校生が「聞き書き」する「名人」の推薦と、高校生の受け入れに協力する「市町村」(地域)を公募します。
これにより、「自然と向き合う仕事の大切さ」や「地域ごとに特色ある生活文化の豊かさ」をひろめ、次世代を育成するとともに、新たな関係人口の創出に寄与します。

応募期間:令和4年5月10日(火)~ 9月2日(金)17時

※本公募の対象は市町村(地域)とし、「聞き書き」の対象となる6~8名の名人を推薦いただくことが要件となります。
市町村を窓口として「地域団体」(地域自治組織や市民活動団体、事業協同組合等)が応募することや、複数の市町村が連名で応募することもできます。
※公募の結果、選定された市町村(地域)には、令和5年1月末までに「名人」を推薦いただきます。
※高校生の「聞き書き」取材は、令和5年9月頃より実施します。高校生の旅費等は実行委員会が負担します。
※詳細は、公募開始日に「聞き書き甲子園」や農林水産省等のWebサイトで公表します。

主催:聞き書き甲子園実行委員会
(農林水産省/文部科学省/環境省/公益社団法人国土緑化推進機構/NPO法人共存の森ネットワーク)
後援:総務省/全国知事会/全国市長会/全国町村会/全国山村振興連盟/一般社団法人全国過疎地域連盟/NPO法人「日本で最も美しい村」連合
※同事業は(株)ファミリーマートの募金協力・企業寄付と、複数の企業・団体の協力支援により実施しています。

「聞き書き甲子園」とは

「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が森・川・海の「名人」を訪ね、その知恵や技、心を「聞き書き」する活動です。
名人の推薦と高校生の受入れに協力する地域(市町村)を毎年公募し、各地域が推薦する複数名の名人を、高校生は一対一で訪問し、「聞き書き」します。

「聞き書き」とは

「聞き書き」の基本は、一対一のコミュニケーションです。高校生は、「名人」との対話をすべて録音し、その言葉を一言一句書き起こし、「名人」の言葉だけを使って、その語り口を活かした作品をまとめます。

前年度の協力市町村(地域)公募結果について

前年度公募の結果、本年度(第21回)は、以下14地域(市町村)が、聞き書き甲子園の開催に協力しています。

[参考]第21回(令和4年度) 聞き書き甲子園 実施地域
栃木県那珂川町/山梨県小菅村/石川県能登町/富山県南砺市/静岡県川根本町/岐阜県みのかも定住自立圏(美濃加茂市、川辺町、白川町、東白川村)/三重県鳥羽市/福井県美浜・若狭町/京都府京丹後市/兵庫県養父市/岡山県真庭市(勝山・美甘地域)/徳島県にし阿波地域(美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし市)/山口県山口市(徳地地域)/熊本県八代市

市町村(地域)が推薦する森・川・海の「名人」とは?

市町村(地域)には、林業、水産業、工芸など、地域の自然と関わる仕事に長年従事し、先人からの知恵や技(わざ)を受け継いできた、概ね60歳以上の方を推薦いただきます。
《職種例》
1)森にかかわる仕事
造林手、炭焼き、猟師、山菜採り、原木しいたけ栽培、漆かき、薬草採取、養蜂 等

2)川や海にかかわる仕事
漁師、海女、牡蠣養殖、船大工、漁具づくり 等

3)伝統的な生活文化の継承にかかわる仕事
宮大工、茅葺き職人、桶・樽づくり、木地師、塗師、紙漉き、竹細工、草木染め、野鍛冶、伝統農法、
発酵食品づくり(味噌・かづら豆腐)等

高校生と名人の出会いが地域の元気につながります!

高校生は、「聞き書き」を通して「名人」の生きざま(人生)を受け止めます。「森が泣いている」
「村が寂しくなった」と語る「名人」の思いに少しでも応えたいと、里山里海の保全や地域活性化など
に取り組む卒業生の活動も生まれました。
「聞き書き」は、祖父母の世代から孫の世代へと生きる知恵や心をつなぐ活動です。
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