ロシアから輸入のLNG「調達先 多様化を検討」 広島ガス 決算発表

11日、広島ガスは、昨年度の決算を発表しました。2期ぶりに増収となった一方で、国際情勢への対応が求められています。

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広島ガス 松藤研介社長
「売上高は2期ぶりの増収。経常利益は3期連続の増と」

広島ガスによりますと、2022年3月期の売上高は768億200万円で、前の期と比べ4.8%増え、2期ぶりの増収となりました。経常利益は33.1%増加の46億1600万円で、3期連続の増益です。

原油高で、ガスの販売価格の上昇する中、売上げ8割弱を占める都市ガス事業で、契約戸数がおよそ42万戸に伸びるなどプラスに貢献しました。

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一方、ウクライナ情勢を受け、世界的に天然ガスの価格が高騰しています。広島ガスはLNG(液化天然ガス)をロシアの「サハリン2」から年間20万トン輸入していて、全体のおよそ5割を占めています。

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広島ガス 松藤研介社長
「ウクライナ情勢の影響によりLNG供給に影響が出るという通達も現時点ではございません」

松藤社長は、「さらなる安定供給を考慮して、調達先の多様化についての検討と対応を始めている」と話しました。

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