QualcommがAIを統合したモデムを発表

Qualcomm 5Gサミットで、Qualcommは同社の最新製品である「Snapdragon X70」モデムの人工知能(AI)の幅広い性能を披露しました。

このモデムは今年前半に発表されており、AIコンピューティングユニットは秘密にはされていませんでしたが、その有効性はこれまで知られていませんでした。

Qualcommは、組み込み型AIがmmWaveの有効範囲を20%拡大し、スマートデバイスの通信を28%から73%向上させると主張しています(状況によって異なります)。

これらの数値は、あらゆる種類の「信号」に対する問題にAIが対処できるかを示す、かなり異常な例です。AIベースの技術が、レイトレーシングを使ったノイズ除去やその他の形式の画像処理に応用され、大きな成功を収めていることは既に目に見えています。

無線信号処理でも同様のことが言えます。このモデムは、様々な困難な状況で、実際の無線信号を解釈する方法を学習出来ます。例えば、木が干渉したり、電波が壁で跳ね返ったり、素材を通り抜けたりする場合があります。このモデムは、元々の信号を発している物体を把握するのに役立ちます。

Aiによって自動的かつ継続的に行われることを除けば、Qualcommのエンジニアに出来る限り全ての場所でモデム設定を調整させることと同じです。これは、実に革新的です。

Qualcommは、このモデムが、近い将来果たすべき役割を十分示すほどスマートだと説明しています。例えば、これによって自動車の接続性が向上するかもしれません。

4Gと5Gのどちらもこの恩恵を受けますが、ミリ波の5G(最も高速な5G通信)はカバー率に関して最もトリッキーな形式であるため、その点に関しては最も役立つかもしれません。ミリ波は、基地局が目視出来る状態が理想的ですので、途中で何かと衝突すると信号がすぐに劣化する可能性があります。

AIによって追加された性能は”独立型のミリ波”(4Gまたは5G Sub-6波を除く)と言うことが出来ます。独立したミリ波は、ケーブルを敷設したり、溝を掘ることなく、自宅で非常に高速なFirberネットワークに接続するために重要なポイントになるかもしれません。

結論として、これは非常にワクワクする技術で、これまで以上に規模を拡げたり、ネットワークに適応出来たり、QualcommがAIニュートラルなネットワークにすることが可能な人物だと期待出来ます。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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