ラニーニャ現象発生中 夏にかけても続く可能性高い

エルニーニョ/ラニーニャ現象の経過と予測。出典:気象庁ホームページ

気象庁は12日(木)、エルニーニョ監視速報を発表した。昨年秋からラニーニャ現象が続いており、夏にかけてもラニーニャ現象が続く可能性が高い(70%)。その後、秋にかけてラニーニャ現象が続く可能性と、平常の状態になる可能性は同程度である(50%)。

エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生確率。出典:気象庁ホームページ。

4月のエルニーニョ監視海域における海面水温の基準値からの差は-1.0℃で、基準値より低い値だった。大気と海洋の状態はラニーニャ現象時の特徴を示しており、ラニーニャ現象が続いているとみられる。エルニーニョ予測モデルによると、夏にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高く(70%)、その後、秋にかけては、ラニーニャ現象が続く可能性と、平常の状態になる可能性は同程度である(50%)と予測している。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

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