3代目『レンジローバー・スポーツ』がワールドプレミア。ジェシカ・ホーキンスがスタントを披露

 ティーザー画像公開とともに、本国5月10日のお披露目がカウントダウンされていた新型『RANGE ROVER SPORT(レンジローバー・スポーツ)』がワールドプレミア。歴代で最も先進的なシャシーテクノロジーを採用しつつ、張りのあるサーフェイスや筋肉質なプロポーションを強調する新たなデザインをまとって登場。発表イベントではおなじみとなった挑戦として、ジェームズ・ボンド映画のスタントドライバー、ジェシカ・ホーキンスがステアリングを握り、激流のダムの放水路を駆け上るという前代未聞のチャレンジも公開された。

 先代モデルでも、そのグリップやトラクション、パフォーマンスや安定性を披露する機会として、このレンジローバー・スポーツはパイクスピーク・ヒルクライムのSUV新記録樹立や“EMPTY QUARTER”と称されるアラビア半島の砂漠地帯初横断、そして2018年には中国・湖南省の天門山にある「天国への扉」へと続く999段もの急階段の初走破など、さまざまなチャレンジを達成してきた。

 今回、3代目が挑んだのは毎分750トンの水が勢いよく流れる、世界最大級のカウランユーカルダムの放水路を踏破するというもので、仮にトラクションを損えば、ダム放水路の麓から谷底まで90mも落下する危険を伴うチャレンジとなった。

 そのドライビングシートを任されたのは、女性限定シングルシーター選手権のWシリーズやBTCCイギリス・ツーリングカー選手権にも参戦し、2022年は初挑戦のTCR UK開幕戦で勝利も飾ったホーキンスで、水のあふれる川床や長く急勾配が続くダムのトンネルと、40度もの傾斜のある岩壁を走り切り、新型レンジローバー・スポーツは、トラクションとドライバーの信頼性が試される究極のコースを見事に走破してみせた。

「谷側から見る放水路の勢いはものすごく、手に汗握る迫力だった。もしもの場合は斜面の下に90mの落差が待っていると分かっていながらの走行は、これまで成し遂げたことのない最もチャレンジングなドライブになった」と語ったホーキンス。

「でも新型レンジローバー・スポーツは急勾配と急流をものともせず、いとも簡単にこのステージを走破した。そのトラクション、安定感、そしてコマンドポジションからの圧倒的な視界は、私に大きな自信を与えてくれたわ。とても楽しいチャレンジだった」

 その新型レンジローバー・スポーツは、あらゆるパワートレインに対応するランドローバー先進のアーキテクチャー“MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)”を採用。パワートレインには3.0リッター直列6気筒ガソリンと電動モーターを組み合わせたPHEVをラインアップし、モーターでの航続距離は最大113km(70マイル)を誇る。

3代目が挑んだのは、毎分750トンの水が勢いよく流れる、世界最大級のカウランユーカルダム放水路の踏破
この挑戦では、ジェームズ・ボンド映画のスタントドライバーも務めるジェシカ・ホーキンスがステアリングを握った
筋肉質なスタンスと張りのあるサーフェイスで「余計なものを削ぎ落す」デザインアプローチを採用

■530PSを誇る新開発V8ツインターボエンジンに加え、先進的装備を数多く採用

 さらに新開発の4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージド・ガソリン(530PS)も用意され、ダイナミックローンチを作動させた状態の0-100km/h加速はわずか4.5秒(0-60mph:4.3秒)と、スポーツカー並みのパフォーマンスを発揮。パワフルで高効率なマイルド・ハイブリッド・テクノロジー(MHEV)を採用した3.0リッター直列6気筒INGENIMUM(インジニウム)ディーゼルやガソリン・エンジンも選択可能で、2024年にはフルバッテリー電気自動車(BEV)もラインアップに加わる予定となっている。

 ダイナミクス性能の面では、MLA-Flexボディアーキテクチャーならではの強度をベースに、ランドローバーのインテグレーテッドシャシーコントロール(ICC)システムが一連のテクノロジーと調和して機能し、新たにストーマーハンドリングパックやダイナミックレスポンスプロも設定。

 後者は48V駆動の電子制御アクティブロールコントロールシステムで各アクスルに最大1400Nmのトルクを加えることができ、新たなレベルのボディコントロールと、安定したコーナリングを実現。低速域では圧倒的な俊敏性と操縦性、高速域では優れた安定性を提供するオールホイールステアリングも採用する。

 また、その走破性能を支えるダイナミックエアサスペンションには、スイッチャブルボリュームエアスプリングを初採用し、新型の全モデルに標準装備。エアバッグ内の圧力を変化させることでサスペンションの帯域幅を広げ、ダイナミックなハンドリングと伝統的な快適性を両立している。

 それらの機能を活かした駆動制御にも最新のインテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)が採用され、新型で初採用となるアダプティブオフロードクルーズコントロールは、路面の状態に応じて安定走行を維持することで難易度の高いトリッキーな地形でも走破できるようサポート。状況に応じて4つの設定からひとつを選択するとシステムが自動的に速度を調整するため、ドライバーは操縦に集中することが可能となる。

 そのほか、ハプティック(触覚)フィードバック機能付きの高解像度13.1インチフローティング式タッチスクリーンを備えた“Pivi Pro”インフォテインメント・システムや、ヘッドレストスピーカー4個を含む最大29個のスピーカーを持つMERIDIAN(メリディアン)シグネチャーサウンドシステムなど、先進的な装備を数多く採用した新型レンジローバー・スポーツ。日本市場における受注開始日や機種体系等は、後日発表予定となっている。

あらゆるパワートレインに対応するランドローバーの先進アーキテクチャー“MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)”を採用
トルクベクタリングバイブレーキング付き電子制御アクティブディファレンシャルや、コンフィギュアブルプログラムを組み合わせた“ストーマーハンドリングパック”も用意
第3世代アクティブノイズキャンセレーションがキャビンに侵入する外部音を低減させ、究極に洗練された室内空間を実現する

Land Roverウェブサイト:http://www.landrover.co.jp
ランドローバーコール(フリーダイヤル):0120-18-5568

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