県内インフル休校 2季連続でゼロ 21年度 コロナ対策が流行抑止か

 岡山県内の学校園で2021年度、インフルエンザの集団発生による休校や学年・学級閉鎖がゼロだったことが県のまとめで分かった。20年度に続いて2季連続で、当初は同時流行も懸念されていた新型コロナウイルスの感染対策がインフルの流行を抑止したとみられる。

 県などによると、インフルによる休校や学年・学級閉鎖は年500~千件程度で推移していたが、20年度に初めてゼロとなった。21年度は全国的にも流行は抑えられ、11月に兵庫県での学級閉鎖1件のみだった。

 県内の学校園では新型コロナの感染者が初めて確認された20年春から校内でのマスク着用や手指消毒、換気などを実施。今年1月からは県立学校でコロナ感染が確認された場合、直ちに学級閉鎖に踏み切る独自の対応を取っている。

 県教委は予防接種を含む通常のインフル対策についても、例年と同じく各市町村教委などに徹底するよう通知しており、県教委保健体育課は「コロナによって基本的な対策がさらに習慣化され、インフルを抑え込むことができているようだ。他の感染症の防止にもつながるのではないか」としている。

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