未成年者に増えているゲーム障害とは 症状や特徴、診断基準は【教えて!相談員さん】

未成年者を中心に増加している「ゲーム障害」とは?

 オンラインゲームのしすぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」が、未成年者を中心に増えています。

 今のオンラインゲームは、昔のゲームとは全く異なります。ゲームに終わりがなく、画面の向こう側の人との競争や仲間意識が生まれるため、自分で自分をコントロールできなくなり、ゲームに依存してしまう懸念が大きくなっています。

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 「ゲームをする時間をコントロールできない」「日常生活上の関心事や他の活動よりもゲームを優先する」などの症状が1年以上続くと、それはゲーム障害です。症状が重い場合は1年以内でも該当します。

 ゲームに没頭し、体力低下や栄養不足、うつなどの心身不調も生じます。家族や社会との機能不全にいたると、将来への悪影響は計り知れません。

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 世界中で社会問題化しているので、世界保健機関(WHO)が2019年5月に、新たな依存症として認定しました。

 予防には、日頃からゲーム時間の管理や現実生活の充実に取り組むことが大切です。兆候が見られた場合は、家族だけで解決しようとせず、医療機関などに支援を求めましょう。福井県消費生活センター=電話0776(22)1102、福井県嶺南消費生活センター=電話0770(52)7830。

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