オリバー・ジャービス、ミド・オハイオ戦は「MSRとアキュラにとって非常に重要」/IMSA

 メイヤー・シャンク・レーシングのオリバー・ジャービスは、5月14~15日にオハイオ州のミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催される『レクサス・グランプリ』が、所属チームとアキュラにとって「非常に重要」な1戦になると考えている。

 それはチームのホームレースであることと同時に、2台のアキュラARX-05によって繰り広げられているDPiチャンピオンシップの戦いについても言えるものだ。

 60号車アキュラARX-05をドライブするジャービスとトム・ブロムクビストのペアは、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの最初の4戦を終えた時点で、ウェイン・テイラーレーシング(WTR)のリッキー・テイラーとフィリペ・アルバカーキと1325ポイントで並んでいる。

 2018年のデビュー以来、アキュラのDPiマシンは2.258マイルのサーキットで無敗を誇っているため、ジャービスは今週末のレースに大きな期待があると考えている。

「いくつかの理由で、とても重要だと思う」と語ったジャービス。

「まず、マイク(・シャンク)とチームのホームレースであることだ。彼らはミド・オハイオで勝ったことがないと聞いている。だからトムと僕がチームを正しい方向に向かわせたいと思う。ホームコースで勝てたら、それは素晴らしいことだよね」

「もうひとつの理由は、それが過去にアキュラにとって非常に相性の良いコースであったということだ。自分たちのクルマに合ったトラックを最大限に活用して、ポイントを積み重ねることが重要だと思っている」

「シーズンも折り返しを迎え、ここでの得点が最終的なチャンピオンシップに大きく影響することになるかもしれない」

「まずは、(優勝争いができた)ラグナ・セカでのようなマシンを手に入れなければならない。チームはそこで素晴らしい仕事をしてくれた。あのときのような速いクルマがあり、ポイントを落とさないようにすることが重要だ」

「優勝できればいいね。だが、同時にチャンピオンシップのことも考えなければならない。勝てるチャンスを逃すわけにはいかない。そうそうあることじゃないからね」

「1年の終わりにチャンピオンシップで勝つためには、チャンスをものにすることが重要だ。僕たちは自信をもって取り組むつもりだ」

「僕たちは今年、このクルマでいくつかの大きなステップを踏んだ。そしてそれがミド・オハイオでも続くことを願っている」

4戦を終えて1325ポイント、ランキング首位で並ぶ(左から)オリバー・ジャービス/トム・ブロンクビスト組と、フィリペ・アルバカーキ/リッキー・テイラー組

■アキュラで臨む初めてのミド・オハイオが「楽しみ」

 昨シーズンまでマツダRT24-Pのステアリングを握り、ミド・オハイオで素晴らしい走りを見せてきたジャービスだが、このオフにアキュラのチームに移籍してからは、まだオハイオ州のトラックを走っていない。

「過去のレースでいつも(アキュラが)うまくいっているのを見ていたので、自分自身で試してみるのがとても楽しみだよ」と語ったジャービス。

「僕は彼らと対戦してきて、その長所を見てきた。アキュラは高速のターン1のようなコーナーが得意で何年も前から強いんだ」

「僕たちはミド・オハイオはアキュラのサーキットだと言っているが、昨年は予選もレースもキャデラックがとても強かったと言わざるを得ない」

■ジャービス、BoP変更後の影響を量るのは「非常に難しい」

 キャデラックDPi-V.Rの最低重量が945kgに戻るという最近のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)の変化についてSportscar365から尋ねられたとき、ジャービスは今週末の競争に起こることについては「何とも言えない」と答えた。

「正直に言って、ラグナ・セカがアキュラの強いトラックであり、そこで予選でのギャップが(キャデラックと)非常に小さかったことを知っていたので少し驚いた」と彼は言った。

「レースではもう少し差があったが、おそらくもう2、3レースはこのままいくだろうと思っていたんだ」

「ミド・オハイオでは自分たちがどのような立ち位置にいるのかを確認しなければならない。10kgというのは大きな違いではない。しかし予選では必ず違いが出てくる」

「これまで見てきたように、100分の1秒まで差が縮まる可能性もあり、それが違いになるかもしれない。成り行きを見守るしかない」

メイヤー・シャンク・レーシングのオリバー・ジャービス

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