ベティスミス 国産ジーンズ館一新 児島、体験充実や顔出しパネル

リニューアルされた「国産ジーンズ館」。顔出しパネルが新たに設置された

 ジーンズメーカーのベティスミス(倉敷市児島下の町)は、国産ジーンズの歴史に焦点を当てた「国産ジーンズ館」の展示室をリニューアルした。体験スペースや写真スポットを充実させ、「家族みんなで楽しめる」(同社)場所としてPRしている。

 国産ジーンズ館は、本社隣接地にあるジーンズの洗い加工工場跡(鉄骨3階)の1階約230平方メートルを改装し、2014年4月にオープンした。裾広がりのベルボトム(1970年代)など児島発祥の国産ブランドのジーンズ・デニム製品や販促ポスターを年代別に並べたほか、工場で加工に使っていたドラム式大型洗濯機や脱水用遠心分離機はそのまま残している。

 今回は、部分的に生地の色を落とすデニム擦り加工を体験できるスペースを充実させたほか、オリジナルのマスキングテープなどが入るカプセル玩具販売機(ガチャガチャ)や、写真撮影スポットとして70~90年代のジーンズファッションになりきることができる顔出しパネルを新たに設置した。同社は「幅広い年代層に国産ジーンズの歴史や技術を、遊びを通して学んでもらいたい」と来場を呼び掛けている。

 同社は同館に加え、ジーンズ作りの体験工房、見学可能な縫製工場といった関連施設を「ジーンズミュージアム&ヴィレッジ」と名付けて運営。観光客や小学校などの見学を受け入れており、県内外から年間約5万人が訪れている。

 国産ジーンズ館の開館時間は午前10時~午後5時。入館無料。問い合わせはベティスミス(086―473―4460)。

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