GWの江の島来訪者、前年比10%増 観光需要の回復傾向鮮明に 藤沢市のスマホ位置情報調査

大型連休中、観光客でにぎわう江の島=藤沢市

 今年の大型連休中の神奈川県藤沢市・江の島への来訪者が前年に比べ10%近く増えたことが、スマホ利用者の位置情報を活用した市の調査(速報値)で分かった。島内外の主要観光施設の入場者数も軒並みアップ。大半が県内を中心に首都圏から訪れており、マイクロツーリズム(近隣への観光)の浸透を背景とした観光需要の回復傾向が鮮明になっている。

 市は、KDDIが開発したスマホ利用者の位置情報のビッグデータ分析ツールを活用し、江の島など市内観光地への人流、属性、滞在時間などを定点観測している。

 調査によると、4月29日から5月5日までの7日間に江の島を訪れた人はおよそ30万人と推計。最も人出が多かった5月4日には、新型コロナウイルス禍前の2019年の大型連休中に最多となった5月3日の来訪者数の9割近くまで回復した。

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