【バスケ(男子)】1部相手に奮闘も勝利とはならず/第71回関東大学バスケットボール選手権大会vs神奈川大

ここまで順調に勝利を重ね4回戦まで駒を進めた慶大。1部リーグ所属の格上・神奈川大との一戦に挑んだ。試合はこれまでの3試合とは異なり序盤から相手のペースに飲まれる苦しい展開となる。各Qオフェンス、ディフェンスともに流れのいい時間があったものの、相手ディフェンスを前に思うような攻撃ができない慶大は、得点を伸ばすことができずこの試合に敗れた。

2022/5/3(火) @大田区総合体育館
第71回関東大学バスケットボール選手権大会vs神奈川大
1	Q	2	Q	3	Q	4	Q	合計
慶大	14	12	15	13	54
神奈川大	19	25	18	17	79
◆	慶大スターティングメンバ	―	◆
#4 山下卓馬	 (政	4・静岡城北	)
#7 水谷祐葵	(環	4・四日市工業	)
#9 山本康英(政3・長崎西)
#11	 藤島渓(商3・慶應志木)
#15 	髙島孝太郎(総2・近大付属)
攻撃の要としてチームを引っ張った水谷

逆転したい第2Q、相手の強度の高いディフェンスを前に苦し紛れのシュートになり得点できず堪らずタイムアウトを要求。スクリーンを上手く用いてボールを中に入れると、高島がゴール下でシュート決め流れを変える。すると山本がパスカットし、ファストブレイクで椎橋遼生(政1・國學院久我山)がシュートを確実に決めきり一気にリズムを掴んだ慶大は、蛇谷幸紀(環4・近代附属)がハイポストから得点。それでも相手の高確率な3ポイントやターンオーバーにより失点を許し、リードを広げられ18点ビハインドで試合を折り返した。

点差を縮めたい第3Q、お互いに追加点を挙げられない時間が続く。この状況を先に打破したのは神奈川大であった。これ以上点差を離されるわけにいかない慶大だが、リングに嫌われて得点できない。山本がミドルシュートを沈めると、3ポイント、速攻からの得点と追い上げを見せる。ここまでディフェンスで体を張っていた髙島もレイアップを決め、41−62で最終Qへ。

攻守共に安定した活躍を見せた山本

第4Q、水谷がミドルショットを決め、髙島もインサイドの1対1から得点する。しかし、ゴール下でのシュートを連続でブロックされ、速攻でのフリーのゴール下を外すなど勢いに乗れずに悪い雰囲気が立ち込める。タイムアウトを取るもののリズムを取り替えることができない慶大は、フリースローで地道に得点を重ねる。互いに疲れが見え始め攻撃のスピードが落ち着きシュートもなかなか決まらない展開に。その後も慶大は点差を詰めることはできず、54―79で試合を終えた。

試合経験が豊富な水谷、山本といった上級生が存在感を見せた試合であったが、苦しい体勢でのシュートやイージーショットを外すなど最後まで流れを掴みきれなかった慶大。第2Qでつけられた点差が最後まで響くかたちとなった。それでも7月に控えた早慶戦を前に1部のチームと戦えたことはとても良い機会であったと言える。この試合で見つけた課題を早慶戦までの残り2ヶ月で改善し、3年ぶりに早慶戦で勝利し代々木体育館で最高の笑顔を見せる姿に期待したい。

(記事・写真:船田萌恵)

水谷祐葵(環4・四日市工業)

––試合を振り返って

出だしはオフェンスで攻められたところがあったんですけど、後半あたりから相手に対応されてタフショットが多くなってしまったので、どんな相手でもイージーなシュートに持っていけるように改善していくことは必要だと思っています。ディフェンスに関してはローテーションが上手くいった部分はあったんですけど、簡単に3ポイントを打たれて点数が離れてしまったのでローテーションの後のディフェンスが課題だと思いました。

––1部リーグのチームが相手ということで、試合前にはチームの中ではどんな話がありましたか

相手が1部なので、自分たちが目標にしている早慶戦に勝つというのはワセダも1部なので、その1部相手にどれだけ通用するか思い切ってやっていく、チーム一丸となってやっていくという話はしていました。

––自身のプレーについて

疲れた時にシュートが落ち始めて、後半までシュートを決められる体力と気持ちをもう一度しっかり整えて、まずは慶関戦に焦点を当ててやっていきたいです。

山本康英(政3・長崎西)

––試合を振り返って

やりたいときに相手のディフェンスから崩されてしまったりとか、そういうところで自分たちの波にいまいちのれなかったのかなと思います。

––1部リーグのチームが相手ということで、試合前にはチームの中ではどんな話がありましたか

これまでの3チームは相手に対してスカウティングすることもなく勝って当たり前のところだったので、どれだけ神奈川大に焦点を当ててやっていけるかということで1週間準備をしていたのですが、やっぱり準備していた中でもやられたことがあったのでそこはしっかり相手の対応を見ながらすぐに対応する力が必要だと感じました。

––自身のプレーについて

今日の試合に関しては前半でファールを3つしてしまって、自分がやりたいようなプレーができなくなってしまったので、しっかりハッスルしながらもクリアなディフェンスができるようにしなければいけないと思いました。オフェンスに関しては前半の点数が伸びなかったせいで、後半も入り方がいまいちな部分があったのでチームが苦しい時に決めるのが役割だと思うので、もっと貪欲に点をとっていけるようになれればと思います。

© 慶應スポーツ新聞会