フィリーズ・ハーパーが右肘靭帯を一部断裂 DHでの出場は可能

日本時間5月13日、フィリーズのジョー・ジラルディ監督は昨季ナショナル・リーグMVPに輝いたブライス・ハーパーが右肘の内側側副靭帯を一部断裂しており、4週間は投げられない見込みであることを明らかにした。ただし、守備に就かない指名打者としての出場は可能という状況であり、故障者リストに登録されることはないとみられる。今季のハーパーは出場した31試合のうち、守備に就いたのは8試合だけであり、23試合は指名打者として出場している。

現在29歳のハーパーは、今季ここまで31試合に出場して打率.269、6本塁打、19打点、6盗塁、OPS.847を記録。9四球、出塁率.326に対して32三振という数字は気になるものの、自身初の「30-30」を狙えるペースで本塁打と盗塁を積み重ねている。コンディションが万全でないなかでもある程度の成績を残すあたりは、流石スーパースターと言えそうだ。

ハーパーは日本時間5月13日に行われるドジャース戦にも「3番・DH」でスタメン出場する予定となっており、今季はここまで全試合出場を継続中。ただし、PRP注射による治療を受ける予定のため、日本時間5月16日のドジャース戦(4連戦の最終戦)は欠場予定となっている。また、日本時間5月18日から始まるパドレス3連戦の初戦も欠場する可能性があるようだ。

ハーパーは「プレーすることが恋しいんだ。本当にそう思う。チームメイトと一緒にフィールドに出られないのは寂しいよ」とコメント。「タフな時間だ。またフィールドに戻りたい。攻撃と守備の両方でチームを助けたい。右翼手としてプレーすることが恋しいよ」と素直な心情を吐露し、さらに「(指名打者として試合に出場するのは)僕にとって大変なことなんだ。打撃と守備の両方をプレーするのではなく、1日中バッティングのことばかり考えないといけない」と付け加えた。

少なくとも今後4週間は守備に就けない見込みであり、ハーパーにとってはつらい時間が続くことになりそうだ。

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