中学時代の盟友が甲子園春夏連覇→自身は公立進学でスタンド観戦も大学で全国出場&主将就任

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春夏連覇を達成して歓喜する大阪桐蔭ナイン(2018年8月)

 高校野球をあまり見に行けていない中、関西六大学野球の、母校でもある龍谷大の応援に行く機会がありました。春のリーグ戦は大商大の優勝となりましたが、龍谷大には、角井亮太君という内野手がいるんです。

 彼のことを知ったのは、5年前。その年から、高校野球の奈良大会のダイジェスト番組のMCをやらせてもらうことになって、当時、生駒高校の2年生だった角井君が、ホームランを2本打った映像を見たんですよ。

 奈良では、智弁学園や天理が有名ですが、公立にもすごい選手がいるなと思ったのが始まりで、その翌年です。生駒は2回戦で負けましたが、角井君はそこでもホームランを1本打ちました。

 奈良大会が行われる佐藤薬品スタジアムは、両翼は93メートルと狭いですが、センターは120メートルという広さで。そこで、右打ちの角井君は右中間に放り込んだんです。前年の記憶もあって、改めてすごいバッターだなと。

 その年の夏の甲子園は第100回の記念大会で、大阪桐蔭が春夏連覇を達成したわけですが、決勝戦のスタンドで偶然、角井君と会ったんです。声をかけてもらったところから「君なら智弁とかにも行けたやろ?」なんて話しながら。

 角井君が甲子園に来ていたのは、今は立教大で、当時大阪桐蔭の1番を打っていた宮崎仁斗君が、志貴ボーイズのチームメートだったということで。自分は県大会で負けた中、中学時代に一緒にプレーした仲間が、目の前で全国優勝した姿を見たわけです。

 その時から「野球は続けたいです」と話していたんですが、龍谷大で試合に出始めたのは、昨春ぐらいからだったそうですが、昨秋には神宮大会に出場です。しかも、宮崎君がいる立教大が出場できなかった中で。

 高校時代には手の届かないところで戦う姿を見ていただけだったのが、諦めずに野球を続けて、逆に自分が全国大会に出られることになった。しかも4年になって、甲子園の常連校から来ている選手もいる中で、生駒出身でもキャプテンに選ばれて「プロを目指してがんばります」と次の目標も持っていて。

 生駒で言うと先日、奈良大会で智弁学園に勝ちましたしね。最近では甲子園が全てではなく、自分の成長のために高校を選ぶ選手も増えてきているそうで。角井君も、私学も頭にあった上でご両親と相談して、最終的に文武両道で、北野監督という素晴らしい方のいる生駒を選んで、今の姿があるわけです。

 高校の時点では有名でなかったとしても、野球を続けることでどのように才能が花開くか分からない。人生はおもしろいなというのと、今後も、高校球児のその後にも、注目していきたいです。

 ◆かみじょうたけし(本名・上条 剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路市出身。中学、高校時代はソフトテニス部。龍谷大卒。お笑いコンビ「ロビンス」で活動後、現在はピン芸人。