井原市教委ミスで保険金払われず スポーツ傷害掛け金振り込み忘れ

井原市役所

 井原市教委は13日、担当職員のミスでスポーツ傷害保険の掛け金支払いを忘れ、主催する陸上クラブの活動でけがをした男子児童=同市=が保険金を受け取れなかったと明らかにした。

 市教委によると、職員は3月24日、クラブ役員から小学生37人の保険料(1人800円)を預かったが、振り込むのを忘れた。児童は4月12日の練習で右足首を剥離(はくり)骨折、全治1カ月の診断を受けた。クラブ役員が保険金を請求しようとしたところ、未加入が発覚した。

 市教委は児童と保護者に謝罪。児童側に通院1日当たり1500円の保険金相当額を支払うとしている。

 市教委は2019年にもソフトバレーボールクラブで保険料支払いが遅れ、骨折した60代男性に示談金301万円を支払った。市教委文化スポーツ課は「確認が不十分だった。チェック体制を改めたい」としている。

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