関崎海星館が一時休館 開館から58万人の来館者

 天体や宇宙について学べる大分市の関崎海星館が、リニューアルのため16日から一時休館となります。より宇宙に近づく体験ができる施設になりそうです。

 関崎海星館は1995年に当時の佐賀関町の生涯学習施設としてオープンし、これまで58万人が来館しました。近年は、5月ごろに渡りのチョウ、アサギマダラの飛来を見られることが人気を呼び、およそ年間3万人が訪れています。老朽化と、学習の場としてより充実させるため市がおよそ6億円をかけて改修することになりました。一番の目玉は開館当時から人気の天体望遠鏡です。これまで、四季折々の空に浮かぶ様々な星空を映し出してきました。リニューアル後に新たな望遠鏡が導入されるため、この天体望遠鏡は役目を終えることになります。

川田政昭館長インタビュー:
「望遠鏡の音をよく聞くともう止まりかけているんですよ。それぐらいたくさん頑張った望遠鏡なので、最終的にはメッセージでいっぱいにしてあげたい」

 自身も「宇宙に関わる仕事をしたいという夢を叶えてもらった場所」と話す川田館長。多くの思い出が詰まった海星館を次につなげたいと期待を膨らませます。

川田政昭館長インタビュー:
「約58万人のお客様が入館してきた施設なので58万回の感想が残っているその思いを受け継がせるというのは大事なので次のリニューアルでどんな展示物にするか。魅力は倍増させようと思っています」

 リニューアルオープンは2023年夏ごろを予定しています。九州で2番目の規模の天体望遠鏡が導入されるほか、県内で初めて常設で一般公開されるプラネタリウムや、天体を観察する探査機の紹介など、宇宙開発コーナーにも力を入れていく予定です。関崎海星館では、15日の夜、現在の天体望遠鏡で最後に見る星空観察セレモニーが行われます。

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