フェラーリF1、スペインでの大型アップデートを前に、モンツァでフィルミングデー走行を実施

 スクーデリア・フェラーリが、5月13日、イタリア・モンツァで、フィルミングデー走行を実施、シャルル・ルクレールがF1-75で走行した。

 第5戦終了時点でフェラーリとルクレールは、コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権でそれぞれ首位に立っている。しかしこの2戦、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに敗北を喫し、リードは大幅に減ってしまった。

2022年F1第5戦マイアミGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)

 フェラーリは次戦スペインGPで、今シーズン初の大型空力アップデートを実施することを予定している。バルセロナ・サーキットは、プレシーズンテストの会場でもあり、すべてのチームがたくさんのデータを蓄積している場所だ。フェラーリはここで、CFDシミュレーションおよび風洞テストでの結果と比較し、新パーツが実際のコース上で期待している成果をもたらしているのかどうかを確認する。

 このアップグレード計画は、数カ月前から定められていた。フェラーリはバルセロナでのプレシーズンテストで走らせたマシンは非常に堅実なベースラインになると確信し、これまで基本的には大きな変更を加えずに戦ってきた。最初の大型アップグレードを実戦に投入する前に、フェラーリはモンツァで、レギュレーションにおいてプロモーションイベントとして許されている、いわゆる“フィルミングデー”としての走行を行った。規則によって走行距離は100kmに制限されており、これはモンツァでは約17周にあたる。

 当日、サーキットへの関係者以外の立ち入りを完全に禁止し、マシンの詳細を知られないよう対策した上でテストを行った後、フェラーリは、SNSを通して、モンツァでフィルミングデー走行を行ったことを明かしている。

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