パドレスがカノーとメジャー契約 即ロースター登録でベンチ入り

日本時間5月14日、パドレスはメッツからリリースされてFAとなっていたロビンソン・カノーとメジャー契約を結んだことを発表した。カノーは即アクティブ・ロースターに登録され、ダルビッシュ有が先発している日本時間5月14日のブレーブス戦でベンチ入りしている。なお、カノーはメッツと2023年まで3760万ドル分の契約を残しており、パドレスが負担するのはメジャー最低保証年俸を日割り計算した金額だけ。それを差し引いた残りの部分はメッツに負担義務がある。

現在39歳のカノーは、2度目の薬物規定違反で162試合の出場停止処分を受けたため、昨季を全休。2年ぶりのメジャー復帰となった今季は、メッツで12試合に出場して打率.195、1本塁打、3打点、出塁率.233、長打率.268、OPS.501と結果を残すことができなかった。アクティブ・ロースターが28人から26人に縮小されたタイミングでDFAとなってメッツの40人枠から外され、トレードやウエーバーでの獲得を希望する球団も現れなかったため、メッツからリリースされてFAに。それから5日後、パドレスとのメジャー契約が正式発表された。

カノーは「黒人初のメジャーリーガー」として知られるジャッキー・ロビンソン氏に敬意を表してキャリアの大部分で背番号24(背番号42は全球団共通の永久欠番のため着用不可)を着用しており、パドレスでも引き続き背番号24のユニフォームを着ることになった。背番号24だったデービッド・マシアス(一塁ベースコーチ)は背番号を46に変更している。また、アクティブ・ロースターの枠を空けるために右腕ディネルソン・ラメットのマイナー降格も発表されている。

カノーは新天地パドレスで左の代打要員としての起用が有力。戦列復帰したばかりのルーク・ボイトがレギュラーの指名打者を務めているが、相手投手との相性次第では指名打者としてスタメン出場する機会もあるとみられる。また、正二塁手のジェイク・クロネンワースが遊撃を守ることもできるため、二塁カノー、遊撃クロネンワースの二遊間コンビで戦う試合もありそうだ。

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