長崎・戸町で崩落 幅20m、高さ5m 水道とガス8戸で止まる

ブルーシートで応急措置が施された現場周辺を確認する下道自治会長(右手前)や市の職員ら=長崎市戸町3丁目

 長崎市戸町3丁目で12日夜、住宅の土台部分や道路が崩れ、近隣住民は13日も市指定避難所の市立戸町小に最大6世帯11人が避難を続けた。水道管が破断するなどし、周辺の8戸で水道とガスの供給ができなくなっている。
 市によると、幅約20メートル、高さ3~5メートルにわたり崩落。周辺住民が日常的に利用する道路が崩れて通行できなくなっており、市は14日に迂回(うかい)路の仮設工事を始める予定。12日午後7時までの24時間に長崎市で22ミリの雨量を観測した。
 13日午後6時現在で2世帯3人が戸町小に避難。これ以外に親類宅などに移った人もいるという。市上下水道局によると、道路下の給水管が破断。ガス漏れの恐れがあるとして、西部ガスは供給を一部止めた。復旧は未定。
 戸町三丁目自治会の下道正義会長(70)によると、避難所には小学生から80代までが身を寄せたという。下道会長は「復旧のめどが立っていないのが不安。避難所生活の長期化はお年寄りにとって困難なので、ケアと対応を行政にお願いしている」と話した。


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