G7保健相会合 長崎開催を外務省に要望 大石知事、田上市長

小田原外務副大臣(右)に要望書を手渡す大石知事(中央)と田上市長=外務省

 大石賢吾知事と田上富久長崎市長は13日、2023年に日本で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、関係閣僚会合のうち保健相会合を同市で開催するよう外務省などに要望した。会場として同市尾上町の出島メッセ長崎を挙げた。
 大石知事と田上市長が、小田原潔外務副大臣に要望書を手渡した。要望書では医学伝習所が起源の長崎大に熱帯医学研究所が設置され、感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」の稼働が準備されるなど最先端の研究が進んでいると説明。「国際社会が直面する保健課題について意見交換する最適地。被爆から復興し核廃絶を発信する平和都市であり、大きな意義がある」とした。
 知事は「9月には新幹線開業も控えている。オール長崎で会合を成功させたい」と強調。小田原氏は「警備、交通などの観点から総合的に判断する。熱意は受け止めたい」と答えた。
 知事らは、松野博一官房長官にも都内で要望した。

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