4月の宿泊業倒産の件数は11件(前年同月比266.6%増)で、2021年8月以来、8カ月ぶりに前年同月を上回った。件数が10件超となったのも8カ月ぶり。「新型コロナウイルス」関連倒産は7件(構成比63.6%)で、前年同月(1件)から6件増加した。
負債総額は25億1300万円(前年同月比31.1増)で、今年2月以来、2カ月ぶりに前年同月を上回った。負債10億円以上の大型倒産がゼロ(前年同月1件)だったが、5億円以上10億円未満が2件(同ゼロ)、1億円以上5億円未満が7件(同1件)とともに増加した。
地区別では関東が最多
地区別では、関東3件(同1件)が最多で、東北(同ゼロ)、中部(同1件)が各2件で続いた。まん延防止等重点措置解除後、初めての大型連休で、遠方旅行に伴う宿泊需要は回復基調にあった。引き続き、各種支援策は継続されているが、訪日観光客の受け入れ解除については、今後も段階的制限が続くとみられ、インバウンド向けが主力の施設を中心に本格的な復調には時間を要しそうだ。
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